ANA機体整備工場見学記:前編

6月某日。羽田空港のそばにある
ANA機体メンテナンスセンター」を訪問しました。

見学の前に、以前「タモリ倶楽部」で取り上げられた
「Blue Corner(ブルーコーナー)」で昼食をとります。
新整備場駅前のユーティリティーセンター2階にある
このレストランは、マニア垂涎の航空機かぶりつきポイント!
なのです。


入口↓
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入って座るや、いきなり珍しい機体が窓の外に登場!!
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なんと政府専用機です!
後方の横っ腹には「航空自衛隊」の文字が見えます。
ちょっと小さい(汗)。見えるかな。
窓越しなので暗いですが、この日はめっちゃ快晴です。

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いやー、びっくり。あ、そうだ、とりあえず注文しなきゃ。
ここの名物はタモリさんも食べていた「焼きそば」なのですが、
あいにくランチタイムには提供していません。
ということで、私は焼きカレー(右)。連れはアジフライ定食(左)に。

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食べている間にもANAご自慢の「ボーイング787」が
目の前を悠然と通過。

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うお~、お箸とカメラを持ち替えるのに忙しい!
落ち着いて食べられん!!

ところで、いずれの飛行機も前輪を車に引っ張られているのに
お気づきでしょうか。この車、トーイングカーといいます。
ココから見えるのは、着陸してお客さんを降ろしたカラの機体。
もちろん飛行機は自走できますが、滑走路内を移動するのに
わざわざジェットエンジンを使ったらもったいないので
ガソリンで動く車に牽引してもらっています。節約節約。

真昼間の羽田は離着陸が少なめ。
なので、夕方以降に来るのがおすすめです。
遠目にはクジラのような白黒のスターフライヤー
JALの機体も見えていました。

さて、腹がくちくなったところで、ここから徒歩15分かけて
機体メンテナンスセンターへ移動。
JALの格納庫を右に、トーイングカーなどが置かれたANAの倉庫を
左に見ながら、ひたすら歩きます。
お、やっと目印発見。

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画面左奥、空中回廊の下のひさしが工場見学の入口です。
受付で入館許可書を見せ、入館証をもらって首からかけます。

ロビーには、ロッキード事件で名高いロッキード社の
昭和49年製「トライスター」のグランドシュミレーターが↓。

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説明書きによると、これは実機を完全に再現したもので、
平成4年までの17年にわたって大阪国際空港
全日空の整備士を育ててきたものらしいです。
さっそく乗り込んで、いじりまわす(笑)。
壁も天井も、なんだかわからんレバー、計器、スイッチだらけ。
おっと後ろでカップルが待っている。そろそろ交替してあげやう。

ロビーのショップには、ここ限定のANAグッズがたくさんあります。
さあて、帰りにどれを買おうかな~、と眺めているうちに見学時間が。

最初に講堂で、資料映像などを交えた講義を受けます。
ボランティアで実験に協力した人、また
クイズに正解した人は記念品がもらえますので、
マニアなあなたは是非、恥ずかしがらずに手を挙げましょう(笑)。

この部屋にも、壁伝いに様々な展示が。
飛行機の色々なパーツが置いてあり、客室の窓(普通は外側は絶対触れない)
など、触ったり持ち上げたりしてよいものもあります。

なぜかガンダムとのコラボ↓
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触らないで、と書かれていたのは
昔の全日空機の模型↓
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かつて尾翼には、レオナルド・ダヴィンチが設計した
ヘリコプターの絵が描かれていました。(手前から2機目)
全日空」は3レターコードではANAですが、2レターコードでは
NHと表記します。これはかつての社名「日本ヘリコプター」
の頭文字を取っています。

っという、添乗員時代に仕入れたネタを昔、
テレビ朝日の「うんちく王」オーディションで
プロデューサーに披露しましたよ・・・。なつかしい。
その後、約半年間「うんちく王」として、くりぃむしちゅーの上田さんや、
山田五郎さんと共に、番組に出演させていただき、
いとうせいこうさんには「うんちく界の女帝」と
呼ばれておりました。
うーん、あれから10年。昔とった杵柄・・・。

とか感傷にひたっている場合ではない!
さあ、いよいよ機体整備工場に移動!ヘルメットを装着!!
エレベーターに乗って、外から見えていた空中回廊を渡り、
ふたたびエレベーターで降りれば、そこは
エヴァンゲリオンがいそうな巨大工場!

次回は機体整備工場レポートをお届けします。

~つづく~