忠臣蔵!!

国立劇場開場50周年記念の特別公演
「通し狂言 仮名手本忠臣蔵」三ケ月連続完全通し上演の第一部
に行ってまいりました。
HP:http://www.ntj.jac.go.jp/schedule/kokuritsu_l/2016/10174.html
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忠臣蔵は長い話なので、最初から最後まで通して上演されることは現代ではほとんどないそうです。
今回も三回に分けて3か月がかりで上演されます。
10月は四段目まで、11月は七段目まで、12月は最後まで、という具合。
つまりわたくし、今年いっぱい毎月歌舞伎!わが祖先ともゆかりの深い忠臣蔵をこんなしっかり見られるなんて、幸運です。

いまどきの若い人は忠臣蔵なんて知らないですよね。
昔は年末になると何時間にもわたる特別時代劇・忠臣蔵なんてのをよくテレビでやってましたが・・・

歌舞伎の仮名手本忠臣蔵では、時代設定も人物の名前も史実とは変えてあります。江戸時代、つい最近起きた大事件をお芝居にするにあたって、やはり本名を使うのはマズかったからです。
本当は元禄年間、徳川綱吉の時代の出来事ですが、歌舞伎では鎌倉時代の話に。
そして大石内蔵助は大星由良之助(おおぼしゆらのすけ)、浅野内匠頭は塩谷判官(えんやはんがん)、吉良上野介高師直(こうのもろなお)と微妙に変化させてあります。

ストーリーも、私が幼いころからテレビを通じて慣れ親しんだものとはだいぶ違っていました。
全然知らない人物がたくさん登場し、彼らにまつわる物語が多く、また逆に赤穂浪士ひとりひとりの有名なエピソードもないようです。
例えば堀部安兵衛高田馬場の決闘とか、赤垣源蔵・徳利の別れ、岡野金衛門・恋の絵図面、そして内蔵助が本物の垣見五郎兵衛と遭遇などなど・・・。ま~ったく出てきません。これらのエピソードは歌舞伎起源ではないのですね~。
忠臣蔵の物語の変遷をちゃんと勉強したことないからな~。

でも歌舞伎のストーリーもすごく上手いからくりになっていて、なかなか面白かったです。高師直の高慢スケベじじいぶりに笑い、判官が腹を切りながらも由良之助はまだかと力也(力)に問う場面で涙し・・・。いやー良かった。
12月には文楽でも忠臣蔵をやるのでそっちも見てみたい☆
なんだか急に伝統芸能三昧な年末・・・。

今回歌舞伎を見るにあたって予習のために読んだのがこの絵本↓
挿絵が素敵でお話もわかりやすくてとってもおすすめ。ほかの演目のも出てます。
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さて、赤穂の殿さま浅野内匠頭が塩谷判官と呼ばれているように、赤穂は塩の産地です。そしてなんと、赤穂名物しほみ(塩味)饅頭が会場で売られていました!なつかし!即買いです。
東京の真ん中でしほみ饅頭が買えるとは~~。感激♪

で、もうひとつ忠臣蔵に関連する東京・新橋の名物といえば・・・
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そう!切腹最中。最中の腹が割れとる!東京ではサラリーマンが取引先にお詫びに行くときの定番手土産なのだそう。これを見れば笑って許してくれる・・・?
テレビでは見たことありましたが、現物を見たのは初めて。というわけでこれもゲット。
ついでに歌舞伎揚げ(関西では「ぼんち揚げ」)を作っている天乃屋さんのおいしそうな煎餅を見つけてこれまたゲット。
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あれ?来月も再来月も来るのになんでこんなに買い込んでんだ?
と荷物の多さにびっくりしながら帰ったのでした。