皇帝は偉大なるかな

火曜、ローマデーです。
 
映画『テルマエ・ロマエ』の中で
ローマにタイムスリップしたマミ(上戸彩)が
「ねえ、いま何年?」
それに答えてルシウス(阿部寛)が
「135年だが。」

・・・これには苦笑を禁じえませんでした
当時まだ西暦(キリスト紀元)は存在しません。
 
さて、突然ですが、
月の名前を順に英語で言ってみてください。
January, February, March・・・。
中学校の英語の時間に習いましたよね。
 
1~6月までは、ギリシアローマ神話
神や祭の名に由来します。
1月はヤヌス、2月はフェブルア祭、3月はマルス
4月はアフロディテ、5月はマイア、6月はユーノー。
 
7月JULY=JULIUS。ユリウス・カエサルの月
8月AUGUST=AUGUSTUS。カエサルの後継者にして
                    ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの月
 
9月以降は単純に番号で呼ばれますが、
偉大なる二人のせいで(?)2つずれます。
September(9月)=7の月
October(10月)=8の月  (8本足の生き物を「オクト」パスといいますね)
November(11月)=9の月
December(12月)=10の月
 
二人のせいで、というのは冗談。
実はローマ時代初期には、1年は3月から始まっていました。
つまり2月が最後の月。帳尻あわせの月。
だから閏月なのです。
 
そして、29または30日ある月(小の月)と
31日ある月(大の月)は、最初は交互でした。
しかしカエサルの月が31日なのに
アウグストゥスの月が30日では失礼だ、と
2月から1日失敬してくっつけました。
こうして8月以降は大小がひっくりかえりました。
 
そういうわけで、学生のみなさんにとっては、
皇帝アウグストゥスのおかげで夏休みが1日増えたわけ
学生諸君、皇帝陛下に感謝したまえ