マドリッドのバル

スペイン人は一日5回食事をする、
とよく言われます。
 
朝食はホットチョコとチュロス、またはコーヒーだけ。
要するにたいして食べない(1)。
出勤して少し働いてから、10時ごろにちゃんとした朝食(2)。 お昼ごはんは早くて1時半、普通は3時ごろに食べ始める(3)。
で、夕方。小腹が空いたらバルで軽く飲んでつまんで(4)、
仕事に戻る。
 
仕事が終わって、夜の10時ごろから夕食(5)。
深夜まで飲んだり騒いだりしているのに、翌朝はちゃんと遅刻せずに出勤。
 
・・・タフだなあ~。さすがラテン系(?)。
っていうか食事の合間にたまに仕事・・・。
 
そんなわけで、スペインでは日本のランチタイムにはほとんどレストランが開いていませんのでご注意を。同様に夕食を外で食べようとしても、6時7時ではまだ開店していません。
 ※さらにカトリックの国なので、日曜日(キリスト教安息日)は、レストラン、スーパー含めほとんどの店は休みです。これまた、ご注意を。
 
さてさて、スペイン旅行最後の夜に私が行ったのは、
マドリッドのマヨール広場の近くにある
「メゾン・ド・マッシュルーム」
 
たいていのガイドブックに出ている有名店ですが、
私がこの店を知ったのはTBSの『世界ふしぎ発見!』。
20年以上この番組を見ていますが、今回の旅で初めて、
ミステリーハンターが行ったその店に行き、
同じものを食べる、という体験をしました
 
店内に足を踏み入れ、
うわ~『ふしぎ発見』で見たまんまだ~と興奮しつつ、
立ち飲みのカウンターへ。(奥にはテーブル席もあり)
 
看板メニューのマッシュルームとビールを注文。
しいたけ大の巨大マッシュルームを鉄板に並べ、ガーリックとオリーブオイルをたっぷりかけてソテーしたものです。
 
観光客慣れしたコックのにーちゃん↓(ガラス越し)
 
イメージ 1
 
店員のおじさんも日本人に慣れていて、お皿を置きながら
「アツイ!」(笑)。1人前で9個も出てきてびっくり。
 
イメージ 2
 
「スィ! カリエンテ、O.K.」(熱いのね、わかった。)
突き刺さった2本の楊枝を両手で持ち左右に開いて持ち上げます。
傘の内側にたまったオイルをフーフーして、かぶりつきます。
おーいーしー♪ きのこ好きにはたまらん
 
「ケ・リコ! リキッシモ! メグスタ・エスト。」
(めっちゃおいしい! これ気に入った!)
親指を立ててと言うと、おじさんも笑顔を返してくれます。
超シアワセ~。ビールにも合う~。(真夏の話デス。)

スペインでは人気のあるバルほど、床が汚い、と言われます。それは、客が口や手をふいたナプキンを床に捨てる習慣があるからです。
のぞいてみて、ナプキンがたくさん落ちているほど、その店はおいしいということになり、店を選ぶときの基準にもなります。
 
床にゴミを落とすというのは、日本人としてははなはだ心苦しいのですが、郷に入ってはなんとやら。丸めたナプキンをポイッと下に落として、
「ラ・クエンタ、ポルファボール!(お勘定、お願い)」。
最後の晩餐を満喫して、ホテルに戻りました。
次の日は古都トレドを訪問してから帰国です。