楊貴妃の美の秘密

水曜・中国デーです。
中国の美女といえばご存知、楊貴妃。唐の第6代皇帝、玄宗(げんそう)に愛された傾国の美女です。中国4大美人、世界3大美人に数えられます。
 
楊貴妃の本名は楊玉環。「貴妃」というのは後宮(日本で言う大奥)における高位の女性に与えられる称号です。当時、玄宗の正妃が既に亡くなっていたため、彼女は
宮廷で最高位の女性でした。
 
さて当時の美の基準はというと・・・現代の女性の理想とはだいぶ違うようです。つまり・・・ぽっちゃり、ぷよぷよ、しもぶくれ。腰のくびれなどなく、きっと巨乳だったでしょう。そう、肉感的なグラマータイプです。
 
もっとやせたい、なんて言っているアナタ!いまのあなたは枯れ木に布を着せたようなものですよ。やせすぎは不健康です。ダイエットはほどほどに。
 
話を戻しましょう。楊貴妃は確かに当時の美女体型だったようですが、それ以外にも、自分の父親以上の年齢の皇帝をとりこにした秘密がありました。
それは彼女の体臭です。
彼女の体からは、えもいわれぬ香りが漂っていたと伝えられているのです。
 
着物に香を焚きしめたり、香木で作らせた部屋に住むなど、人一倍香りに気を遣っていた楊貴妃は、彼女のために特別に調合された丸薬状の香を毎日13粒服用していました。
それは丁子、麝香など十数種の香を調合したもので、毎日飲み続けることで、5日目には体が匂い、10日目には着物が匂い、20日目には風が香りを運び、25日目には手を洗った水までが香ったとか・・・。
 
この香は日本語の文献では「体身香(たいしんこう)」と書かれていますが、私は「太真香(たいしんこう)」の間違いではないかと思います。楊貴妃の別名が楊太真だからです。
 
楊貴妃の場合は人為的な香りですが、その人の肌本来の匂いは、恋愛に大きく関係します。遺伝子情報が近い、異性の親や兄弟の体臭を不快に感じたことはありませんか?
それは結婚してはいけない相手だから。
 
逆に遺伝子情報が似ていない相手ほど、いい香りに感じます。それは優れた子孫を残すための本能です。彼氏彼女の首元あたりをくんくんしてみてください(笑)。
いいにおいなら結婚相手として合格です。
 
最後に。古くから魚と野菜を食べてきた日本人は、肉食の欧米人に比べるとほとんど体臭がありません。しかし、いま日本人が使っている輸入ものの香水は、かつて1年に1度、あるいは一生に3回くらいしかお風呂に入らなかったヨーロッパの貴族のために作られたものです。
香水のつけすぎにはご注意ください。