ラファエロ展

Buongiorno!皆さんお元気でしたか? 
ご無沙汰しておりました!
無事イタリアより帰国しました。
今回は、北イタリアのボローニャラヴェンナを観光しつつ、
モザイクの聖地ラヴェンナでモザイク作品を2つ仕上げてまいりました。
 
土産話は追い追いするとして。
そのラヴェンナから少し南へ行くと、ウルビーノという街があるのですが、
そこはかのルネサンスの巨匠、ラファエロの故郷として知られています。
(行ってませんが。)
 
というわけで4月6日、上野の国立西洋美術館
ヨーロッパ以外では初となる『ラファエロ展』(~6月2日まで)
を見てきました。
HP:http://raffaello2013.com/

20点以上のラファエロの作品を含み、彼の弟子や関連する画家
の作品など、計約60点が来日しています。
 
イメージ 1

展示室に入るとまずラファエロ自身↑が出迎えてくれます。
女性にも見える中性的な面立ちですね。
彼はこの容貌のせいで女性にモテまくり!!
画家としての多忙に加え、連日のデート三昧がたたって体調を崩し、
独身のまま37歳の若さで亡くなりました。
美男子すぎるゆえの不幸です。
 
ラファエロの墓はローマの「パンテオン」にあります。
古代ローマのコンクリート建築の代表です。
ダン・ブラウン「天使と悪魔」にも出てきましたね。
ローマ市内の必見ポイントの1つです。
 
さて、今回の展覧会の目玉は「大公の聖母(マドンナ)」↓。
闇の中に浮かび上がる伏し目がちの聖母と
その腕に抱かれこちらを見つめる幼児キリスト。
どこかで見覚えがあることでしょう。
縦84センチ横55センチ。等身大よりやや小さい感じ。
 
イメージ 2
 
“聖母の画家”ラファエロの描く聖母子像のうち、
このように背景が真っ黒なのはこの作品だけ。
今回の展示に伴う調査で、実はこの黒い背景が、
ラファエロの時代から100年以上あとで塗りつぶされたもの
だったことが判明。本来は窓のある室内の様子が描かれていました。
つまり金の光輪も黒の上から書き足されたものです。
 
これ以外で私が気に入った作品は・・・
●「聖ゲオルギウスと竜」
(セイント・ジョージはイングランド守護聖人でもあり、
その竜退治の場面は西洋絵画の主題としてよく用いられます)
 
●「エゼキエルの幻視」
メルカバー!旧約聖書万歳)
 
●「アテナイの学堂」 ※銅版画によるラファエロ作品の写し
(本物はヴァチカン宮殿内の“署名の間”で見られます。必見!)
 
私が美術館を訪れた4月6日は偶然にもラファエロの誕生日!
グッズコーナーでは「生誕ウィーク」と称して2~7日まで
自画像グッズの日替わりセールをしていました。
 
お得な情報はまだこれからもあります!
なんと5月13日(月曜←通常は閉館日)の午後に限り、
大学生は無料で入場できます!!
大学院生、短大生、専門学校生も無料です。
くわしくは公式HPの「イベント」欄を見てください。
学生証必携!
 
※高校生の入場無料期間(3/22~4/7)はすでに
終了しました。この間に行けましたか?
 
では今後のおすすめ展覧会です。
 
◆もうすぐ閉幕「ルーベンス展」 渋谷・Bunkamura ~4/21まで!
 
◆「ミュシャ展 パリの夢 モラヴィアの祈り」 六本木・森アーツセンターギャラリー
開催中~5/19まで ※4月14日のNHK日曜美術館」でミュシャ
取り上げられます。
 
◆「貴婦人と一角獣展」 国立新美術館 4/24~7/15
いよいよ!あのタペストリーがパリからやってきます☆
関連記事:http://blogs.yahoo.co.jp/moralehistorya/31219467.html
 
◆「レオナルド・ダ・ヴィンチ展 天才の肖像」 東京都美術館
4/23~6/30
ダ・ヴィンチの絵画作品は『音楽家の肖像』1枚だけ!
あとは手稿(手書きのメモ)です。
 
◆「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」 横浜美術館
7/6~9/16 今月愛知で開幕、横浜のあとは神戸に巡回
 
◆「ルーヴル美術館展 地中海四千年物語」 東京都美術館
7/20~9/23
私のお気に入りのモザイク作品が来るので楽しみです♪

☆おしらせ☆
ただいまラヴェンナ留学体験記を執筆中につき、
当面のあいだブログの更新を原則、月・水・金の週3回にします。
これからもよろしくお願いいたします♪