パンテオン22 釈尊生涯図

新しい月になりました。ので背景を変えてみました。
ダイヤがなる木?の林と動物たち。
なかなかロマンチック☆と思って採用したのですが・・・。
これを携帯で見てみると、
なぜかブタとキノコしか見えなくてがっかり。
携帯でごらんの方、一度パソコンで見てくださいませ。
 
さて、気を取り直して。
もうすぐお盆ですね。というわけで仏教関連モノです。
追記:あ、そういえばお釈迦さまが亡くなったのは、
ブタ肉もしくはキノコにあたったのが原因でした。
なんたる偶然!
 
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釈尊生涯図』です。
どこで入手したか忘れましたが、ネパールで
作られたものです。
仏教はインドで生まれた、というイメージがありますが、
実はお釈迦さま本人が誕生したルンビニーという村は
現在のネパールにあたります。
 
この図はネパールのカトゥマンドゥにある仏教美術工房で
作られたもの。使用されている紙はヒマラヤ山麓に自生する
ミツマタを原料にしており、その製法もネパール伝統の
手漉きによるものです。
 
では絵の内容を見てみましょう。
釈迦の生涯に関する18の場面が描かれています。
基本的には左上から始まって、中央の釈迦三尊像のまわりを
反時計回りに物語が進んでいきます。
全部は紹介できませんので、わかりやすいものだけ
ピックアップします。
 
左上から下へ3つ目の絵が、シッダールタ太子(釈迦の本名)の
誕生の場面です。母親が右腕をあげたときに右脇腹から生まれました。
右手で天を、左手で地を指す、「天上天下・・・」の最中に
天人が頭からドバーと香水をかけていますね。
 
最下段中央には太子が暮らす城があり、その周囲に
四門出遊」が描かれています。
右下で老人に出会い、下で病人に出会い、
左下で死人(の入った棺おけ)に出会い、その上で僧に出会います。
生老病死という四苦を知ったシッダールタは出家を決意します。
城の右上に、愛馬カンタカにまたがり城を後にする様子が見えます。

出家後、さまざまな修行をしたのち、ついに悟りを開き、
弟子たちに説法を行い、画面右上端に見えるように
涅槃に入りました。
 
最上段中央には、カトマンドゥのスワヤンブナート寺院が描かれています。
その名は「仏の目」を意味し、ストゥーパの上部に文字通り
目がかかれています。
 
ところで、最近になってやっと『リトル・ブッダ』という映画を見ました。
アメリカ人の少年が、チベット仏教の高僧の生まれ変わりと
(決め付けられ)してブータンを訪問するという内容。
アカデミー賞(『ラストエンペラー』)コンビの作品。
 
この中でシッダールタの半生が映像化されているのですが、
なんとシッダールタの役をキアヌ・リーヴスが演じています。
アメリカ人に、メイクを駆使して古代インド人それも
お釈迦さまを演じさせるとは!
ハリウッドおそるべし!
 
・・・まあ、コーカソイド(白人)もインド人も、もとをたどれば
同じアーリア系だからいいのかな??(なにが?)
 
さて、最後におまけの写真。
「今日のおやつ」で取り上げそこねたお菓子。
説明は不要ですね。
 
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