またの名を「死ぬ準備」

今日は歴史ネタでもなんでもない、ただの近況報告。
前から一度読みたかった本を、先日読んでしまいました。
そして開眼してしまいました!
「片付け」に!
 
実はわたしは世に言う「片付けられない女」。
・・・うわー、カミングアウトしちゃった。
独りっ子のせいか、子供の時から物持ちがよく、
いつか何かの役に立つのでは、と、
なーんでも、いつまでーも取ってあり、
自分の部屋には物があふれ、散らかっていても、
どこに何があるかを完璧に把握しているので全然問題ない。
親にはよく、「床に物を置かない!」とか
「出したら仕舞う!」と怒られていました。
 
まあこのブログでも、他の人にとってはガラクタにしか見えない
歴史グッズを紹介してきたので、うちにどれだけ色んなものが
展示・保存されているか、ご想像いただけるかと思います。
歴史や考古学をやっている人間には収集癖があるのですよ・・・。
(いいわけ。)
 
よくいろんな人に、うちに遊びに来て!と言っているのは
自分を追い詰めるためです・・・。
締め切りがはっきりしていると、その日までに必死で片付ける
ことができるから。
 
さて、私が読んだ本ですが、それは、一時よくテレビにも出ていた
「こんまり」さんこと、近藤麻里恵さんの
『人生がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版)。
「ときめきますか?」でおなじみですね。
この本は片付けの技術の本ではありません。
物を捨てていいんだよ、捨てたほうが幸せになれるよ、
ということが書かれています。

私は理論派ではなく感情派なので、ものすごく納得しました。
物を手放すためのカウンセリングを受けたような気分です。
目の前の霧が晴れたように、ガラッと考え方が変わりました。
 
こんまりさんならではのユーモアもあり、片付けられない人の
“あるある”も書かれていて、かなり笑えます。
たとえば・・・
「片付けは祭りです。毎日するものではありません」
「実家を思い出の品の避難所にしてはいけない」
「捨てるのはもったいないから部屋着に、は禁句」
「プレゼントは物ではなく気持ちを受け取る」
「謎のコードは永遠に謎のまま」
「“永遠に来ないお客様”用ふとん」
 
こんまりさんの指導(捨てるものの順番)をちゃんと
守っているわけではないですが、とりあえず明らかに
ときめかないものを、まずは捨てることにしました。
おかげで、いままで満杯だったパントリーやクローゼットに
スペースが!!
ときめかない物を捨ててスペースを作り、次に、
どんな細かいものにも定位置を与えれば、行き場がなくて
その辺に転がるものがなくなるわけですな。
 
今日は10年分の年賀状を裁断。年賀状(新年のあいさつ)は
受け取った瞬間、その役割を終えているわけで、
黄ばんだ年賀状を何年も保存していたなんて、どうかしていました。

このブログを読んでくださっている方のものは、懐かしくて
取っておきましたが、もう何年も会っていない人や、
短期間の付き合いだった方のものはジョキジョキ。
住所氏名の部分はもちろん、赤ちゃんや子供の写真も容赦なく!
気分は切り裂きジャックです(笑)。
あ~この人もう亡くなったんだった・・・なんてことも。
 
最近しみじみ、紙や布、プラスティックにも使用期限があるなあ、と
思っていたところ。使わなくても黄ばんでくるし、カビは生えるし。
もう展覧会場で一筆せんを買うのはやめました。
いまや携帯メールが普及し、昔はよく書いていた、
ちょっとしたお礼の手紙なども書かなくなり、
一生かかっても使い切れないくらいの一筆せんがあるから。

ハガキもなるべく買わない。(あ、海外&仕事で使えるものは別。)
もったいないから、とタンスや引き出しに何年も眠っていた
高級品も使う。
 
人間、死んだら、その人の所有物は全て捨てられるわけで。
生きているいま、すでにときめかないものなら本人が捨てないと、
残った人に迷惑ですからね。
最低限の必要なものと、大好きなものにだけ
囲まれて生きよう!と目覚めたのでした。
いつ捨てるの?いまでしょ!!