式神~いらんかえ~

6月になりました。というわけで
今年も奈良の春日大社から、恒例の
「夏越(なごし)の大祓え(おおはらえ)」セット
が届きました。
イメージ 1
 まるで切り絵のようですね。
紙で作った「形代(かたしろ)」です。
これに半年分の罪、穢れ(けがれ)を移して神社で清めてもらうことで、身の穢れを祓います。
 
左端は「人形(ひとがた)」。
これに氏名などを書き入れ、体をなでたのち、
息を吹きかけて罪穢れを移します。(※一部手順を省略)
 
中央の2種の「車形」には、運転手や車両ナンバーなどを
書き入れ、車体をなでて穢れを移します。
 
右端の人形は、15年ほど前まで使われていたもの。
私はこの、ハカマ姿のほうが好きでした。なぜって!
安倍晴明が使う式に似てるじゃないですか!
岡野玲子陰陽師』参照)
 
こうして、半年分の罪穢れ
を背負った人形を
神社に送り返すと、6月30日に清めの儀式を受けた後、
川に流されたり、焚き上げたりされます
 
大祓えは、朝廷が天下万民の罪穢れを祓い清めるため、
毎年6月(夏越)と12月(年越)に行うことが、
奈良時代に定められました。
 
やってみたいという方は、お近くの神社か、
私までお問い合わせくださいな。まだ間に合います。