もうひとりのカエサル

録画しておいたCSの「ボルジア 欲望の系譜」をやっと見ましたぞよ。
 
感想といたしましては。
・・・チェーザレさまが、あまりイケメンぢゃない。
なんであんなに目が寄ってるのおお・・・クスン
なんか、サカナっぽいんですけどおぉ。
そうなのおー!!(byヴィンテージ武井)
 
はっ とり乱してすみません
 
舞台は15~16世紀。ルネサンス期イタリア
と聞くと、多くの芸術家が活躍する
華やかな時代を想像するかもしれません。
しかし当時のイタリアは、政治的には混迷を極めていました
 
そのころ、まだ「イタリア」という国は存在せず、
イタリア半島には10あまりの小国が分立していました。
それゆえ、近隣のフランスや
神聖ローマ帝国(いまのドイツ・オーストリア
といった、大国の野心に翻弄されていたのです。
 
カエサルCaesarと同じ名を持つ、チェーザレCesare・ボルジア。
彼は混乱と分裂のイタリア半島を統一しようと夢見た男。
イタリア人が1つの国にまとまることで、
強国と対等の立場になれると考えたのです。
 
彼はマキアヴェリの『君主論』のモデルです。
レオナルド・ダヴィンチもチェーザレにほれこんで、
自分の発明した武器の売込みをしたことがあります。
しかし一方で、ボルジア家といえば“悪徳の一族”。
カンタレラという無味無臭の毒薬を使い、
政敵を容赦なく抹殺したとも言われています。
 
私は、中学生のときにクラスメイトから紹介された
一冊の本がきっかけで、
チェーザレに興味を持つようになりました。
 
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チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷』
塩野七生新潮文庫

タイトルもかっこいいけど、塩野さんの描く
チェーザレがかっこよすぎ。
で、今回のドラマ「ボルジア」は、
俳優さんにはちょっとガッカリ。
でもまあ、そのうち慣れるでしょう(?)
 
 
 
 
古くはフランソワーズ・サガンの小説『ボルジア家の黄金の血』や
マリオン・ジョンソンの『ボルジア家~悪徳と策謀の一族~』
といった作品もありますが、最近ではこんなマンガも登場。
 
 
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チェーザレ ~破壊の創造者~』
惣領冬実講談社
  「モーニング」にて連載中)
 
絵の美しさもさることながら、
最新の資料に基づく
緻密な時代考証がなされていて、
とても勉強になります。
Amazonで中身が少し見られます)
 
 
 
 
おや、こんなものもやっている うちでは見られないな~残念
欧米では、いまボルジア・ブームなんですね。