ローマ兵はサラリーマン?

火曜ローマデーです。
 
ビキニ、ネクタイ、サラリーマン、
コンクリート、婚約指輪、お姫様だっこ、新婚旅行
新幹線のレール幅・・・。
 
さて問題です。これらに共通することは?
 
答えはもちろん、古代ローマが発祥、ということ。
ひとつずつ見てみましょう。
 
まずはビキニ。ローマ女性たちはスポーツをするとき、
ビキニに極めて近い格好をしていたことが、
壁画から分かっています。水着ではありませんでした。
 
ネクタイは、ローマの兵士らが戦いに行くときに
首に巻いた布が起源。妻や恋人が、無事を願って
プレゼントした防寒具でした。
 
サラリー(給料)は元々「塩」という意味。
ローマ兵への給料は塩で支払われていたのです。
ちなみに塩(サル)をつけて食べるからサラダ。
 
コンクリートもローマ人の発明品。
ヴェスヴィオス火山の火山灰に石灰を混ぜ、
水で練って作りました。
ローマ市内にいまも残るパンテオンはコンクリート建築の典型例。
 
婚約指輪は、古代においては結婚指輪より大切でした。
結婚という契約が成立した証だったからです。
また、左手の薬指は、心臓に直結している最も大事な指
と考えられていました。
 
よく結婚式などで新郎が神父を、いや坊さんではなく
新婦をお姫様抱っこしますね。
あれは、ローマ建国直後にローマ人(ラテン人)らが
サビーニ人の女を略奪して妻にしたことに由来します。
 
世界初の新婚旅行をしたのは、
ご存知カエサルとエジプト女王クレオパトラ
おそらくクレオパトラの発案でしょう。
ゆっくりとナイルを船で旅しながら
彼女はローマの将軍に自国の豊かさを見せつけ、
ここは征服したり破壊すべき場所ではなく、
妻である自分に統治を任せるべき土地だと訴えたのです。
 
古代ローマの戦車(馬車)の車輪の幅は1435mm。
これは新幹線や京浜急行、関西の大手私鉄で採用されている
いわゆる標準軌(昔の広軌)です。
イギリスを起源とするヨーロッパの鉄道は
ローマの車輪幅に倣った標準軌が多いのに対し、
日本では関東の私鉄を中心に狭軌(1067mm)が多いです。
鉄道ファンの方にはとっては常識ですね。
 
古代ローマは、身近なところにまだまだ生きている、
というお話でした