ローマ・・・の休日

7月末
 
ローマの休日』ならぬ
ローマ法王の休日』という映画を見ました。
ローマ法王とは、正式にはローマ教皇のこと。
 
コンクラーベで新たに選出された教皇さまが、
自分には無理だー!と逃げ出してしまうお話。
コメディーですが、その後の展開が、
ハリウッド映画と違うところ。

教皇さまは、セラピストを訪ねたり、
昔、役者になるのが夢だったことを思い出し、
小さな劇団にまぎれこんだりします。
決して『ローマの休日』のように
ロマンスが芽生えたり、
切ないながらもハッピーエンド、
なんてことにはなりません。
 
正直、え、ここで終り?
本当に終わっちゃうの・・・?
という感じの、

ある意味、衝撃的なエンディングでした。
監督が何を伝えたかったのか、はなはだ疑問。

               
 
ところで最近CSで、本家『ローマの休日』を
見直しました。
字幕版DVDは持っているのですが、今回放映していたのは
吹替えの「池田昌子版」です。
 
池田昌子さんは、アニメ「銀河鉄道999」のメーテル
の声優さん。
最近だと、お茶の「綾鷹」のCMナレーションもされています。
とあるバラエティー番組で、ヘンな関西弁のナレーションも
していましたが、あれは彼女のイメージに合わないので
私は嫌いです。
 
昔から、オードリー・ヘプバーンの吹替えといえば
池田昌子さん。
特に、気品あるアン王女の声にぴったりです。
 
しかし残念なのは、古い作品の吹替え版は、
ほとんどがテレビ放映用に録音されたものなので、
CMを含んで1時間50分程度になるように
編集されていて、本編がせいぜい90分しかないことです。
(本当は118分の作品。)
 
なので池田版『ローマの休日』には、
ベスパに2人乗りしてローマを走りまわる有名な場面や、
宮殿に戻ってきたアン王女がひとまわり大人になって、
お付きの人たちをたじろがせる場面などがありません。
 
いまからでもいいので、
ノーカットの池田昌子版『ローマの休日』を
作って欲しいものです。