今日のお・や・つ6 ナツメヤシ

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クレオパトラも食べていた古代の味、
ナツメヤシ
 
ハンムラビ法典にも、旧約聖書にも、
コーランにも登場します。 
英語ではデーツ。
 
 
 
 
 
 
8000年以上前から中東(オリエント)で食べられており、
メソポタミア文明では、子供が生まれたときに
一本植えておけば、一生その子の役に立つと言われました。 
果実は生のまま、または乾燥させて食べるほか、
ジャムにしたり、絞って蜜をとったり、
発酵させてお酒も作りました。
らくだのえさにもなります。
 
幹は家を建てる建材に、大きな葉は屋根ふきに、
繊維や枝を編んでロープやかごに、とまさに万能の樹木。
学名はなんとPhoenix(不死鳥)!
いまも砂漠を旅する人々には欠かせない保存食で、
中東のホテルなどでは、ウェルカムドリンクならぬ
ウェルカムナツメヤシを差し出されることもあります。
 
ナツメヤシは栄養価が高く、ミネラルに加え、ビタミンAやB、
食物繊維などがバランス良く含まれていて、
古代エジプトでは薬とされていました。
便秘、がん予防、女性の美容にもいいそうです。
日本では輸入食品店のドライフルーツコーナーに
おいていることもあります。
 
干し柿や黒糖、あんこのような、こってりした甘さ
がありますが、砂糖などは一切使っていません。
最近ではウスターソースお好み焼きソースなどにも、
自然な甘さととろみを加えるために使われています。
そのままだと甘すぎるので、私は色々なナッツを
はさんで食べています。
エジプトやトルコでもこうして売っています。
 
この間、用もないのになぜかカイロにいたのですが、
お土産物屋のにいちゃんが試食してみて、と
差し出したのもデーツでした。