本当にあった〇〇な話:その1

ショートストーリー 『本当にあった〇〇な話』
 
以前、トルコに行ったときのこと。
 
トルコ航空の飛行機に乗りこみ、無事にテイクオフ。
トルコ語の機内アナウンスに続き、英語、
そして日本語のアナウンスが。
しかもその日本語アナウンスは、トルコ人
女性キャビンアテンダントによるもの。
 
ほとんどは決まったセリフ、とはいえ、
かなり流暢な、ほとんど外国語なまりのない、美しい日本語。
すごいねえ、発音がキレイだねえ、と、感心しきり。
 
13時間のフライトの間、あのきれいな日本語を話す
CAさんはどの人なんだろう、と、
度々きょろきょろしていました。
 
さて、ようやくランディングの時間が近づき、
機長のあいさつに続いて、到着前のアナウンスが。
もちろん例の彼女。
これが最後のアナウンス。
 
「ミナサマ、本日はトルコ航空をご利用イタダキマシテ
マコトニ、アリガトウゴザイマシタ。
当機はまもなく、アタテュルク国際空港に・・
・・・・(中略)・・・・
・・ご旅行中のミナサマの
アンザンをお祈りしています。」
 
 
 日本語が分からない人たちは、びっくりしたでしょうね~。
おとなしい日本人たちが突然、ドッと笑ったんですもの。