♪た~らこ~♪た~らこ~

スペインのお土産話の続きです。
バルセロナを後にし、次の宿泊地バレンシアへと移動します。
途中、世界遺産タラゴナの水道橋」を見学しました。
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水道橋とは、遠方から都市に水を供給するためのローマ時代の上水道のこと。ローマ人が得意とするアーチ工法が印象的な巨大建造物です。現在も、フランス、スペイン、トルコ(ビザンツ時代)などで状態のよいものが見られます。
 
この「ラス・ファレラス水道橋」は、紀元1世紀、初代皇帝アウグストゥスの時代に、ローマ帝国の属州ヒスパニア・キテリオールの州都タラコ(現在のタラゴナ)に水を送るために建設されました。
※属州=イタリア半島以外のローマ領土
 
アクセントはラにあるので、タラーコって感じ。ちょっとかわいい
タラコは、のちにタラコネンシスと改名されます。
今度はなんだかサイコキネシスみたい。

この水道橋ですが、現在の高さは27メートル、長さは217メートルに及びます。今回は遠くから眺めることしかできませんでしたが、アーチの上にのぼって歩くこともできるそうです。
 
この水道橋は、別名「悪魔の橋」Pont del Diable と呼ばれています。というのも、こんな伝説があるからです。
 
橋の建設工事が進んでいたある日、突風ですべてが崩れてしまいました。絶望した親方は叫びました。
「こんなところに、何千年も残る水道橋を作るなんて、
悪魔にしかできっこない!!」
 
すると、彼の前に悪魔が現れて言ったのです。
「オレが今夜のうちに水道橋を作ってやろう。そのかわり、
最初にこの橋の水を飲みに来た者の魂をもらうぞ。」
 
こうして、この水道橋は悪魔によって作られました。
そして最初に水を飲みに来たのは、なんとロバ。きっと親方の機転でしょうね。
仕方なく、悪魔はロバの魂を奪いました、とさ。
  
実は、ほぼ同じ話が、ヨーロッパ各地にあります。
いずれの場合も、
よくもまぁこんなところに! 一体どうやって!?
というような橋にまつわるものです。
みんな同じようなことを思いつくのですね~。