天地明察

最近、なぜか邦画づいています。
ここ2ヶ月ほどの間に、前から気になっていた
プリンセス・トヨトミ
武士の家計簿
「MW ―ムウ―」を、CSで見ました。
 
一番印象的だったのは、「MW」。
ちあき先輩(違うって)の極悪人ぶりがハマッてた。
ちなみに、原作は手塚治虫
彼が描いた唯一の、禁断のダークストーリーです。
 
で。さらに話題の映画
天地明察」を見てきました。
HPhttp://www.tenchi-meisatsu.jp/index.html
 
今回、なぜわざわざ映画館で見ようと
思ったかというと、実は主人公が、
“私にとっては”日本史ではなく世界史の分野の人だから。
 
V6の岡田准一くん演じる、物語の主人公・安井算哲は
実在人物で、高校の世界史の教科書に出ています。
ただし、渋川春海(しぶかわ・しゅんかい/はるみ)という名で。
 
彼が、中国の王朝、元(げん)で使われていた
「授時暦」を改良して、新たな暦「貞享暦」を作った
ということが、元の文化のところに書かれています。
 
かなり前ですが、東京上野の
国立科学博物館の常設展示室で、
彼が作った天球儀を見て感動した覚えがあります。
(もしかしたら、複製だったかも。)
その後、科博は大幅に改装されたので、
いまも展示されているかは、わかりません。

 
さて、映画ですが、
前半はコミカル、最後にホロリ、と言う感じ。
特に笹野高史岸部一徳のコンビがなんともいえず
いい味をだしています。絶妙な配役。
 
あと、私は将棋はしますが、囲碁は知らないので、
碁のルールを知っていれば、もっと楽しめたかな、と思います。
(主人公の本職は碁打ちです。)
かろうじて、HPの解説で予習しておいてよかったです。
 
いわゆる「水戸黄門」ではない、水戸光圀公のカブキぶりも
描かれていて、あれが実像に近いのではないかと思います。
テーブルと椅子で、西洋風の肉料理を食し、
ワイングラスを傾ける・・・。
よく、日本人で初めてラーメンを食べたのは光圀公だと
いわれますが、それも納得です。
 
最後に舞台は京都に移りますが、
公家たちのイヤミっぽい「おじゃる言葉」が
あまりにわざとらしくて、ちょっと笑いそうに(汗)。
 
 
いやー、なんにせよ、人生を捧げることができるものに
出会えた人は幸せだな、とちょっとうらやましくなる
映画でした。