漢字で書くとわかります

日中友好のために・・・
続けますよ、金曜・中国デー!
 
突然ですが、クイズです。
 
キュウリ、ごま、くるみ、コショウ、あぐら。
共通点は何?
 
 

 
わかりましたか??

 
ヒント:漢字で書いてみてください。
・・・逆にむずかしい?
 

さあ、答えあわせです。
 
胡瓜、胡麻、胡桃、胡椒、胡坐。
 
そう、すべて「胡」という字がつきますね。
この字は中国では、西域(せいいき/さいいき)を意味します。
西域とは、中国から見て西、つまり中央アジア
ペルシア(現在のイラン)のこと。
漢民族から見ると異民族である、
遊牧騎馬民族が多くいるところです。
 
いわゆるシルクロードによって中国にもたらされた
中央アジア由来の文物の多くに、
「胡」の字が付きます。
 
あぐらは、もともと家具を持たない遊牧民の座り方。
漢民族は普通、椅子に座ります。
他にも、中国史で胡人、といえばペルシア人のこと。
ソラマメ(胡豆)、にんにく(胡蒜)も西域起源。
 
胡の字が付かないものでは、
イカ(西瓜)、葡萄、人参、ざくろもそうです。
スポーツのポロも遊牧民の遊びが起源で、
もともとはボールではなく羊を打っていたそうです。
(かわいそう!→なのでボールに変わりました。)
ポロは唐の時代の中国でも
貴族の娯楽として大流行しました。
 
最後に。
ペルシアといえばペルシア絨毯。
ペルシアの女の子たちは幼いうちから、
母親に絨毯の織り方を習います。
絨毯が上手に織れないとお嫁にいけません。
 
しかし中には不器用な子もいました。
そんな、絨毯織りがヘタくそな子のことを、
あの子はチャランデパランデだ、といいました。
この言葉がシルクロードをつたって日本にまでやってきます。
 
関西の方はもうおわかりですね。
そう、「チャランポラン」(いいかげん、という意味)
も西域起源なのでした。