ユーゴーの娘

ちょいと間が開きましたが、フランスの文豪、
ヴィクトル・ユーゴーに関するつれづれの
その3(完結編)です。
※1&2はコチラ
 

ユーゴーといえば、彼の妻と同名の娘(次女)、
アデル・ユーゴーの恋を描いた
アデルの恋の物語」という映画がありました。
 
英国の士官、ピンソン中尉を好きになったアデルは
彼の連隊を追って、カナダのハリファックスに上陸し、
彼に執拗に結婚を迫ります。
しかし振られ続けて、とうとう気が違ってしまうのです。
 
最初は手紙攻め程度だったのが、
勝手に「私たち結婚しました」と両親に嘘の報告をしたり、
彼が別の女性と婚約すると相手の家に乗り込んで
破談に追い込んだりと、
かなりヤバイ、ストーカーぶりです。
しかも全て実話だと、映画冒頭に但し書きが。
 
当時ガーンジー島英仏海峡)にいた
父のユーゴーは出てきません。手紙のやり取りのみです。
ただ映画のラストで、ユーゴーが亡くなったときの
国葬の様子(実際の写真)が出てきます。

私はこの映画のタイトルロールを演じている
イザベル・アジャーニが好きです。
もういい年ですが。(最近ずいぶん太っててびっくり。)
 
彼女は、ユグノー戦争時代のフランスを描いた
王妃マルゴ」にも主演しています。
マルゴは、フランス国王アンリ2世と
カトリーヌ・ド・メディシスの娘。
夫はブルボン朝を開いたアンリ4世ですが、
お互い浮気性で馬が合わず、世継ぎを授からないまま
離婚しています。
 
またイザベル・アジャーニといえば、
“考える人”で有名なロダンの弟子で
愛人だった女流彫刻家「カミーユ・クローデル
を演じた同名作品もあります。
だんだんとカミーユが正気を失っていくさまが秀逸です。
 
シャロン・ストーンと共演したハリウッド映画
悪魔のような女」(昔の映画のリメイク)も面白かったです。
 
美しくもあどけない顔立ちとはかけ離れた、
狂気とエロスの人を演じさせたらピカいちです。

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