乗馬クラブに潜入 その3(最終回)

昨日の続きです。
 
馬の速足に合わせて
“立って座る”を練習するのですが・・・。
 
このマスタングくん、
まるで雨の日の大佐のように無能!!
全然走らなーい!!
 
すでに意思疎通は出来ていて、
一度蹴るとちゃんと動きだすのですが・・・。
すぐに勝手に止まってしまう・・・(困)。
指導員さんいわく
「マスちゃんは持続力がないんです。」
「今日は、そのへんの草を
食べださないだけましです。」
 
・・・もうちょっと操りがいのある馬は
おらんのかい(怒)!!
 
そこでムチを導入。
左手に持って、馬の胸あたりを打ちます。
足で蹴って蹴って!すかさずムチでピシリピシリ!
蹴って蹴って、ピシリピシリ!
止まるな止まるな~、走り続けろ~!!
 
ようし。1で立って、2で座・・・こらー!
止まるんじゃなあぁぁぁい!

ここでおととい(月曜)の写真を
見直してみてください。
マスタングくん、なんだかヌボ~、としてるでしょ?
やる気なし・・・。
完全に名前負け・・・。
 
乗馬クラブにいる馬たちは、誰が乗っても暴れたりしない、
おっとりしたおとなしい性格の子たち。
つまり闘争心に欠けるので、
サラブレッドとはいえ競走馬には向かないわけ。
何度かはレースに出たものの、全然勝てなかったので
ここへ来た、という感じらしいです。
 
しかもマスタングは明らかに日本語が
わかっている・・・。
私が指示を出す前に、指導員さんの言葉を聞いて、
歩いたり止まったりしてしまう・・・。
ポニーに乗りにきた子供じゃないんですけど。
 
さらには、昼休みが近くて、他の馬がどんどん
引き上げていくので、
「ねえ、まだ? もう、ごはんでしょ?」
(心の声が聞こえた。)
・・・なんてこった。

そんな感じで、はなはだ不満をのこし
あっというまに1時間の騎乗が終了。
(体験乗馬は通常30分ですが、私は2回コースにしました。)
 
馬から降り、引き綱を引いて馬房(厩舎)まで
連れて行きます。
ここで80頭以上いるという馬たちの一部を
見せてもらいました。
名札には両親の名前も書かれています。
ほとんどはサラブレッドですが、
中には中半血(ちゅうはんけつ)と呼ばれる雑種
もいます。

さて、クラブハウスに戻って装具を外し、
指導員さんから、クラブのシステムなどの紹介。
今日または今月中に入会を申し込むと
入会金(10~16万円)が20%オフ!
というのが誘い文句。
 
平日限定で、月4回以下の騎乗、という
いっちばん安いプランで見積もりを出してもらうと、
初期費用だけでざっと17万。
 
さらに、入会後は毎月の会費(9千~1万6千円)、
騎乗するごとの騎乗料(1500~3600円)、
装具レンタル料
(ただしプロテクター2万6千円は購入必須)、
私物を預けるためのロッカー代、
万一のための保険料、などなど・・・。

まあ、80頭の馬が一日15キロのエサを食べる
わけですからねえ・・・。
お金持ちの道楽ですなあ。
高級車を維持したり、ゴルフの会員になるのと
同じようなものかな。
(毎月定額で乗り放題のクラブもあります。)

といいつつも、やはりもう少し
(やる気のある馬に)乗ってみたい、
という気持ちもあり・・・。
で、会員にはならずに、あと数回だけ
乗ることにしました。
詳しくは、また事後にレポートしますね~。

おしまい。