「危険なメソッド」

11月1日 映画の日。(誰でも1000円デー)
 
渋谷文化村で「危険なメソッド
という映画を見ました。
HPhttp://www.dangerousmethod-movie.com/
 
客席は半分以下の入り。
やはりちょっとマニアックな映画ですかね。
精神分析学の創始者フロイト(1856~1939)と
その弟子ユングにまつわる、史実に基づいた物語です。
 
物語は、奇声を発して暴れるザビーナという
ユダヤ系ロシア人の女性が、ユングの勤める病院に
運び込まれる場面から始まります。
このザビーナという患者を軸に、
ユングフロイトの出会いや決別を描いています。
時代的には1904年から1912年ごろまでの、
いわゆる「ベル・エポック」です。
 
ザビーナ役のキーラ・ナイトリー
パイレーツ・オブ・カリビアンでおなじみ)は
そもそも美人というには微妙な、しゃくれ顔ですが、
さらに顔を崩して、トラウマを抱える
異常性欲の女性を熱演しています。
 
正直、期待したほどの面白さはありませんでしたが、
唯一、以前ウィーンで行きそびれた
フロイトの家(フロイト博物館)の中が見られて良かったです。
古代エジプトの神々の像など、こまごました骨董品
がそこら中に置かれた彼の部屋に憧れます。
 
この部屋でフロイトと議論中に、興奮したユングが、
ラップ音(のような何かがはじける音)が発生することを
予言した、という話がユングの自伝に出ています。
彼は、これは自分の横隔膜が感じた圧迫感が
惹き起こしたのだと主張。
 
ユングのこのオカルト的傾向をフロイトは受け入れられず
二人はやがて決別します。その後ユング錬金術など
ますますオカルトにはまっていくのです。
 
私はユングのいう、「シンクロニシティ
(偶然は偶然ではなく意味がある)を感じることが度々あります。
またタロットカードの図像を解釈するうえで、
ユングの「元型」はとても参考になります。

さて、本日11月3日公開のおすすめ映画はこちら。
HPhttp://we-movie.net/
 
英国王のスピーチ」でも描かれた世紀のロマンス、
“王冠を賭けた恋”が、また映画化されます。
現英国女王・エリザベス2世の伯父にあたる
エドワード8世が、アメリカ人の人妻と恋に落ち、
ついには王位を捨ててしまう実話です。
 
今回は、あのマドンナが監督を務めていることで
話題になっています。