今日のお・や・つ10  いちじくチョコ

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以前、スペイン土産でもらって
おいしかったので、
夏にスペインで買ってきました。
 
 
小ぶりのイチジクをまるごと、
洋酒がたっぷり入った
チョコレートでコーティング
してあります。
大人の味。
 
 
 
 
ヨーロッパや中東のスーパーでは
イチジクを使ったお菓子をよく見かけます。
私はイチジクジャム入りのソフトクッキー、
フィグロール Fig Roll が大好きです♪
 
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左はスペインで売られている
イチジクに様々なナッツとスパイスを
混ぜた固まり。

でかい・・・。
もはや、どうやって食べていいのか
わからない・・・。
 
 

 
イチジクは「無花果」と書くように、
花をつけずに実をつけるように見えます。
が、食べている部分(中のつぶつぶ)が花です。
 
日本ではイチジクは墓場に植える木と言われ
あまり良いイメージがないですが、
ヨーロッパや中東では、ざくろと同様、
生命力、豊穣、長寿のシンボルとされています。
 
日本で売っている干しイチジクは
ほとんどが、その発祥の地である中東産。
トルコやイランのものが多いです。
 
人類が栽培し始めた最古の作物の1つで、
旧約聖書の中には、
自分たちが裸であることに気づいたアダムとイブが、
イチジクの葉をつづり合わせて腰に巻いた、
とあります。
また一説には、いわゆる「禁断の果実」は
イチジクだったとも言われます。
(他に、りんご、ぶどう、などの説あり。)

さらにイチジクといえば・・・
え? 浣腸?

いやいや(汗)。
 
 
私が思い出すのは、ローマの大カトーの言葉。
 
カルタゴは滅ぼさねばならぬ!」
(DELENDA EST CARTHAGO デレンダ・エスト・カルタゴ
 
紀元前3~紀元前2世紀にかけて、古代ローマ人
フェニキア人の植民都市カルタゴ(現在のチュニジア)と
戦った(ポエニ戦争)とき、
カルタゴの急先鋒であったカトーは、
みずみずしいイチジクを手に持って元老院で演説しました。
 
・・・これはカルタゴで獲れたイチジクである。
こんなにも新鮮なイチジクがここローマにあるのだから
宿敵カルタゴはなんと近いことか。
そしてなんと豊かな国であることか。
こののちもカルタゴは、わがローマを
おびやかし続けるだろう・・・。
 
そして演説の最後を、さっきの一言で締めくくったのです。
以来カトーは全然べつの議論をしていようとも、
発言の最後に必ずこの一言をつけたといわれています。
 
その言葉通り、120年にわたった激戦の末、
カルタゴは紀元前146年に滅亡し、
ローマ軍によって完全に破壊されたのでした。
 
チョコレートといえば、昨日、上野の国立科学博物館
「チョコレート展」が開幕しました。
(2月24日まで)
バレンタインあたり、混みそうですね。
早めに行かなきゃ!