イチョウ・銀杏・GINKGO

 先日上野公園に行ったら、なんともいえない臭気がただよっていました。
もうそんな季節ですか。
今日はドイツの文豪ゲーテの詩の紹介から始めましょう。
ゲーテの詩に「イチョウの葉」という作品があります。大意(意訳)はこうです。
 
「東洋からやってきたこの葉っぱ。
ひとつの葉が2つに分かれたのか。
それとも2つの葉が、くっついて1つになったのか。
あなたと私も、この葉っぱのように
2つで1つの存在でありたい・・・
 
ドイツ人にとってイチョウは、東洋から伝わった珍しい木でした。日本人には見慣れたその葉の形も、ヨーロッパ人は不思議に感じられたのでしょう。
 
ドイツ語でイチョウのことをギンコと言います。なぜなら・・・
イチョウ→銀杏→ぎんきょう→GINKYO→GINKGO。
発音も東洋からそのまま伝わったのですね・・・
 
ゲーテが宰相を務めたワイマールの町には「ギンコ・ミュージアム」というイチョウグッズを集めた小さなショップがあります。その名の通り、2階にはミニミュージアムが併設されています。
 
このショップで、ぎんなん味のキャンディーとぎんなんペーストとやらを買ってみました。キャンディーはレモン味に近く、さわやかな味わい。
ペーストの方は、ほぼマスタード味だったのでソーセージにつけて食べましたが、
かなりエグみがあり、ちょっと食べにくかったです。

色づき始めたイチョウの葉を見るたび、ゲーテの詩を思い出す今日この頃でした。