マイモニデスとユダヤ人の家

スペイン旅行記のつづきです。
 
コルドバで、私が行きたかった旧ユダヤ人住居へ向かいます。
どの程度遠いのかわからないので、地図とにらめっこしながら小走り。
 
途中で偶然にも「異端審問博物館」なるものを見つけ、
うわああ~見たーい、しまった~、
もっと早くこっちへ来てれば~!! と地団駄。
 
時間ないよ~、とツレに首根っこをつかまれる。
ああ、面白そうだったなあ。
でも館内の各国語解説の中に日本語はなさそうでした。
日本のガイドブックに出てないわけだ。

 
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さて、細い路地に入って目印を発見。
ユダヤ碩学マイモニデスの像です。
モーゼス・マイモニデスは1153年にコルドバで生まれました。遍歴ののちカイロに移住。ユダヤ教学はもちろん、哲学、医学、科学などに秀でた大学者です。
その頭の良さに授かろうと、みんながなでるらしく、像の足先はピカピカ。
画面右上のプレートによると、彼の生誕から830周年(なんか半端)の1983年に作られた像だそうです。
 
さて、マイモニデスを後にしてさらに進むと、
お目当ての旧ユダヤ人住居に到着☆

中世に、実際にユダヤ人が暮らしていた家です。中庭もあり結構広い。生活のあとも偲ばれますが、半分は博物館。
日本ではまずお目にかかれないユダヤ教の古い祭具が多数展示されていて感動
以前紹介した、手の形をした「ハムサ」も大小イロイロありました。
 内部の様子↓                
 
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祭具の数々↓ 
中央の丸いお皿は、ユダヤの祭儀ペサハ(過ぎ越しの祭)
で使用する「セデル皿」。左上は「ショファル」(羊の角笛)。古代には、これを鳴らして祭りの始まりを人々に告げていました。
 
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さあ、見たぞ、出るぞ、次は電車に乗らなきゃ!
メスキータまで戻ってタクシーに乗り「コルドバ駅へ!」。
そしてマドリッドへ向かいます。