『ゲルニカ』を鑑賞

スペイン旅行記のつづきです。
 
スペイン版・新幹線AVE(アベ)でマドリッドのアトーチャ駅に到着。
駅のすぐそばにある、ソフィア王妃芸術センターまで歩きます。カール5世広場を渡ってすぐです。
 
お目当ては、あのピカソの大作『ゲルニカ』。
この美術館は、ほとんどの作品が撮影可能ですが、
目玉であるゲルニカを含む一部の作品のみが撮影禁止(涙)。
参考↓
 
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タテ351センチ、ヨコ782センチのこの作品は
第二次大戦直前に起こったスペイン内戦をテーマにしています。
自国の軍事力を試したかったナチス・ドイツ軍は、
ファシストフランコ将軍側に立ってこの内戦に干渉。
1937年4月、スペイン北部の町ゲルニカ空爆しました。
 
死傷者は2000人以上。建物の4分の3が破壊されたと言われています。
故郷スペインで起きたこの悲劇をパリで知ったピカソは、怒りをぶつけるように
この作品に取り掛かりました。
その制作過程で、ピカソは45枚もの習作を描いています。
悩みに悩んだ末に完成したのが、この作品なのです。
 
作品は1937年のパリ万博で展示されたのち、1939年からはニューヨーク近代美術館に寄託されていましたが、独裁者フランコが死んで(1975年)民主化が推進されている、と判断された1981年に、マドリッドのソフィア王妃芸術センターに返還されました。

この絵だけは、常に監視員がそばについています。
館内で見ると、想像していたより小さく見えました。
オペラグラスで(←あまり近寄れない)細部までじっくり見ていると、写真などでは単に真っ黒に塗りつぶしてあるように見えるところにも、細かい筆のあとがあります。
帰国後しばらくしてから、東京駅の近くのオアゾというビルの1階に、ゲルニカの実物大レプリカを発見↓。
本物の大きさを体感したい方はここへどうぞ。
 
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次回のスペイン旅行記は、天下のプラド美術館訪問&
夜のバルに繰り出すぞ!の巻です。
お楽しみに~♪