ムセイオン12 インダスの印章

この「ムセイオン」シリーズのリストを眺めていて、どうも
ドイツと中国に偏ってるなぁと思い、今日は原点回帰。
シリーズの初回がメソポタミアの印章だったので
今回は、やはり四大文明の1つ、
インダス文明」で使用された印章(レプリカ)を紹介します。

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いろんな動物がいますね。何かわかりますか?
 
牛(中央)、こぶ牛(背中にコブ)、象、サイ・・・
いまも、インドでよく見かける動物たちです。
頭が3つある生き物は、一体・・・?
大勢の人々や、頭に角をつけた人も見えます。何かの儀式でしょう。
これらの印章は、大体一辺が2~5センチで、実物は凍石で作られています。壷などを封印するため、または護符として使用されていたと思われます。
 
印章の上部に注目してください。いくつかの文字が刻まれています。インダス文字です。実はインダス文明四大文明の中で唯一文字が解読されていません。
インダス文字は、この小さな印章にほんの数文字ていど刻まれたものしか見つかっておらず、長い文章がまだ出ていません。それが解読を難しくしています。ゆえに謎が多い文明なのです。
 
インダス文明といえば、有名な遺跡が2つあったのを
覚えていますか?
・・・そうです。モエンジョ・ダロとハラッパーですね。
よくできました~(笑)
 
この2つの遺跡、実はインドにはありません。
現代の国境に従うとインドの隣り、パキスタンの国内になります。インダス川も現在、パキスタン領内の川です。
 
二次大戦後、インドがイギリスから独立する際に、
ヒンドゥー教徒が多い地域は「インド」、
イスラム教徒が多い地域は「パキスタン」と
2つに分かれて独立することになったのです。
ちなみにその後、さらに東パキスタンバングラディシュ
として独立します。(あのローラのお父さんの国↑)

 
実はうちの隣りの市には、インド、パキスタンバングラディシュ、スリランカ(インドの右下の島)出身の労働者が多く住んでいて、みんな某自動車工場で働いています。
彼らのために、お国の食材を売っている店が私の家の近くにあり、時々遊びに行ってます。店員さんはいつもパキスタン人。
金曜はインド人。
(※パキスタン人=ムスリムは、金曜はお祈りに行くので)
 
食材だけでなく、テイクアウトの本格インドカレー&ナンもありますが・・・いつもさんざんおしゃべりして、何も買わずにごめんなさい。(笑)
 
最近はパキスタン人の友達(主婦)もできました!
またいずれ、彼女がふるまってくれたパキスタン料理をここで紹介しますね~。