バッカスに捧ぐ9 ミサワイン

いやー、あのお方のお誕生日から
一夜明けましたね。
 
え?
クリスマスは明日でしょうって?
いやいや、あなた、今日がなにゆえに
休日だと思っているのですか!
 
昨日は神武朝・第125代天皇
すなわち今上天皇陛下の生誕祭だったのですよ。
 
今日はその振り替え休日であって、
決してクリスマス・イヴだからお休みなわけでは
ありません。
 
クリスチャンごっこも結構ですが、
その前にあなた何人(なにじん)ですか!?

 
 
・・・なーんて。
若い人には、よくこんなお説教をしたりしなかったり(笑)。
 
さて、なんだかんだ言いつつ、
メリークリスマス。
 
 
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教会で用いられる「ミサ・ワイン」です。
これはスペイン・バレンシア産の「サン・レアンドロ」。
ラベルはステンドグラス風。
中央の幼子イエスとそれを見守るマリア。
左にはヨセフ。空には天使たち。
 
ほかに、同じ形の瓶でカタルーニャ産の
「Twelve Apostles」(12使徒、という意味)も、
日本ではよく流通しているようです。
 
からしておわかりでしょうが、激甘!
まるでシロップ。でもしっかり15度。
ハンガリー貴腐ワイン、トカイワインを思わせる琥珀色です。
 
デザートワイン、食後酒として家庭で楽しむこともできます。
グリューワイン同様、甘くておいしいので飲みすぎ注意!!
 
教会では、これを聖職者が聖別(祝福)することで、
「キリストの血」となります。
 
クリスチャンのみなさんは教会で、
キリストの肉体に見立てた聖餅
(薄くて小さなせんべいのようなパン)と
このキリストの血を口にすることで、
エスと一体化するのです。
この儀式を聖体拝領と呼び、キリスト教における
7つの秘蹟サクラメント)の中でも特に重要な儀式です。
 
聖体拝領は、いわゆる“最後の晩餐”に由来します。
このときイエスは、パンを割いて弟子たちに渡し、
「とって食べよ。これは私の体である」と言い、
また、ワインの入った杯を手に
「みな、この杯から飲め。これは(中略)私の血である」
と言いました。

 
 
・・・まあ、『ダヴィンチ・コード』の
ラングドン教授の手にかかれば、この儀式も、
 
「異教の太陽神をあがめる日に、
古(いにしえ)の拷問器具の下でひざまずき、
血と肉の儀式用の象徴を食べて」いるカルト、
 
といわれてしまうのですが。
(『ロスト・シンボル』より。一部改変)
 

では、明日はイエス・キリストの誕生日について
お話ししましょうかね。
そりゃあ12月25日だろって?
いやあ、それは他人の誕生日ですよ。
ヒントはラングドンのセリフの中に。