受験生はつらいよ
水曜・中国デーです。
受験シーズン、ということで、
今日は中国の受験地獄、「科挙(かきょ)」についてのお話です。
今日は中国の受験地獄、「科挙(かきょ)」についてのお話です。
時代によって仕組みが多少異なりますが、
宋(そう)の時代(10~13世紀)を例にとってみると・・・
宋(そう)の時代(10~13世紀)を例にとってみると・・・
まずは各州での地方試験「郷試(解試)」を受けます。
これは予選みたいなもの。しかし3年に1度しか実施されません。
(つまりこれに落ちたら、3年後まで待たねばならない。
のちの明代にはこの郷試の受験資格を得るための試験が設けられる。)
受験者は10万人以上。
これは予選みたいなもの。しかし3年に1度しか実施されません。
(つまりこれに落ちたら、3年後まで待たねばならない。
のちの明代にはこの郷試の受験資格を得るための試験が設けられる。)
受験者は10万人以上。
郷試に受かったら翌年、都で実施される「省試」を受験。
この時点でもまだ受験生は1万人以上います。
省試に落ちたらまた郷試からやり直し。
この時点でもまだ受験生は1万人以上います。
省試に落ちたらまた郷試からやり直し。
郷試や省試は、1畳ほどの狭い部屋に監禁されて、
2泊3日の試験を3回受けます。食料、文具、布団は持参。
もちろん持ち物検査があります。
2泊3日の試験を3回受けます。食料、文具、布団は持参。
もちろん持ち物検査があります。
試験科目は主に3つ。
2:詩作(五言律詩など)
3:時事問題についての政策論文
しかしカンニング行為が発覚すれば、即死刑です。
隋・唐時代は郷試→省試の2段階選抜でしたが、
宋代にはさらに最終試験として「殿試」が加えられます。
宋代にはさらに最終試験として「殿試」が加えられます。
殿試は宮殿で皇帝陛下みずからが行う面接試験です。
数千倍の競争率を突破してここにたどり着くのは300人程度。
しかし不合格者は出さず、順位をつけます。
この順位で配属先が決まります。
殿試で首席をとった者を「状元」と呼びます。
関連記事:http://blogs.yahoo.co.jp/moralehistorya/31513214.html
科挙に比べたら、今の大学受験は楽勝ですよ(?)。
受験生諸君!もうひとふんばり!!
受験生諸君!もうひとふんばり!!