内なる旅 その3:認識の迷路をぬけて

哲学堂公園を散歩中です。
 
時空岡という広場に来ました。
 
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六角形の赤い塔は六賢台。ちょっと逆光。もっと鮮やかな朱色。
名前の通り、聖徳太子菅原道真、中国の荘子朱子
インドの竜樹と迦毘羅の6人の賢者を祀っているそうです。

この哲学堂で最初に建てられた四聖堂は
孔子、釈迦、ソクラテス、カントを奉祀しています。
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その前には井上円了を紹介する碑も。
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お次は宇宙館です。(戸締り中のおじさんがいつまでも全然動かない。
仕方なくおじさんのおしりも写した。)
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ここは講演会や勉強会に使われていて、
中には聖徳太子の立像があります。
建物の屋根のてっぺんも、よく見ると太子の帽子の形。
 
宇宙観のすぐ隣りには「幽霊梅」。
もと井上円了駒込の自宅に生えていたもので、
この木の下に幽霊が出ると騒がれたことがあるらしいです。
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哲学堂には「天狗松」という松(今はない)があるので
それと夫婦にしようと、移植したそうです。
なるほど哲理門の天狗と幽霊は夫婦だったのか。
前の記事:http://blogs.yahoo.co.jp/moralehistorya/31525496.html
 
実はその幽霊さわぎは、室内のランプの明かりが
枝に映っただけとわかり、円了は笑い飛ばしたのですが、
現在この幽霊梅は心霊写真が撮れるスポットとして
一部の人にはよく知られているそうです。
いまは葉もなくて、何も見えませんねえ。
人の顔らしきものをみつけたらご一報を。
 
他にも絶対城とか無尽蔵とかユニークな名前の建物や碑が
ここかしこにありましたが紹介しきれません。
いずれも外から眺めるだけ。
雪に足をとられ疲れてきたので、認識路を下って出口へ向かいます。
 
最後に唯心庭に出ました。心字池に概念橋がかかり、
理性島や鬼灯(鬼形の燈籠)があります。
カモがかわいかった♪
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カモを眺めてなごんでから、覚悟を決めて駅へ。
いやー、もう少し気候のいい時期だと
ゆっくり思索にふけることができますな。
また違う季節に行ってみよう。
 
~おしまい~