パンテオン21 陰陽占い

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台湾に行かれた方にはおなじみの占い器具です。
台北龍山寺や行天宮などで、この三日月形をした赤いものを
2つセットで使う占いができます。
 
どのように使うかといいますと。
まずはこの三日月2つを両手の中に持ち、神様に自己紹介をします。
名前と住所、職業を言ってから、占いたい内容を言います。
そして三日月を投げます。
 
1つが表、1つが裏を向いて落ちれば、陰と陽を表し縁起がよいので
おみくじを引いてよい、ということです。
両方表や両方裏が出た場合は、3回まで投げなおすことができます。
おみくじを引くときは束を上下に振って、一番高く飛び出たものの
番号を見ます。

さらにこのおみくじの番号でよいかどうかを
三日月を投げて占うのですが、時間のない日本人は
そこまでしなくてもいいような気がします。
おみくじは、番号の書かれた引き出しから自分で取り出しますが
当然中国語で書かれていて意味がわからないので、
解説所に言って日本語の分かるスタッフに内容を聞いてください。
 
この三日月セット(正式には聖こう←竹冠の下に交)さえ
持っていれば、いつでも自分でYES,NO占いができます。

最近は、台北龍山寺や霞海城こう廟(「こう」はこざとへんの右に皇)
が縁結びスポットとして注目されていますね。
日本と同じくらい、台湾の若者も婚活に必死なようです。
これらのお寺には、「月下老人」という縁結びの神様がいます。
月下老人は唐の時代のこんな伝説に登場します。
 
ある男が旅の途上、月明かりの下を歩いていると、
大きな袋に寄りかかって本を読んでいる老人に出会いました。
袋からは赤い糸がはみ出ています。
この老人は天界の書物を見ながら、赤い糸で夫婦になるべき男女の
足首を結びつける神さまだったのです。
旅の男も、将来妻となる女の子を予言され、紆余曲折のすえ
14年ののち、予言通りの女の子と結婚することになりました。
 
龍山寺では、この月下老人におまいりをして三日月を投げ、
見事に陰と陽が出れば、赤い糸を授けてもらえるそうです。
私は月下老人より、その隣の関聖帝君(関羽)に見とれていたので
縁結びのお参りはしませんでしたが、
友人に赤い糸を見せてもらったことがあります。
(彼女はまだ独身のようですが・・・)
 
日本にも、今年何かと話題の、出雲大社という
超強力な縁結びの聖地がありますから、
日本人なら台湾の神様より、日本の神様にお願いした方が
いいのでは?という気がしなくもないです。
ちなみに六本木に出雲大社の分社があります。
ご利益もお守りも本家と同じですよん。