再始動宣言/黒人映画対決

 
ずいぶんごぶさたしておりました。
1月にブログを再開しようと思った矢先、
直前割引の激安アテネフリーツアー7日間の情報が
飛び込んできたので、2月はギリシアに行ってました。
いや~、ホテル&燃油込みでヨーロッパに5万円台で
行けちゃいましたよ。超ラッキーでした。
その後は大雪に振り回されつつ、年度末のごたごたに突入。
というわけでやっっと公私共に落ち着きました。
 
さて、今週の水曜レディースデイは、映画が1000円で見られる
最後の日とあって、映画館はすごい混雑でした。
先週、今週と続けて、話題の映画―ともに黒人を題材にした
実話にもとづくもの―を見てきました。
 
大統領の執事の涙』 THE BUTLER
 
それでも夜は明ける』12 YEARS A SLAVE
 
の2本です。
まずバトラーの方は、アテネに行く飛行機の中でちらっと見て
面白そうだな、と思い期待していきました。
ホワイトハウスで、アイゼンハワーからレーガンまでの7人の歴代大統領に
仕えた黒人執事の物語。
1960年前後の公民権運動の時代(ケネディ大統領の時代)を
中心に描かれています。
 
ケネディが暗殺された日、ジャクリーン夫人がその血まみれの
シャネルのスーツを脱ぐのを拒み続けたというエピソードなども
出てきます。
彼女は、「犯人が一体何をしたか、世界にみせつけてやる」
と、その姿のまま、ケネディの後を継いだジョンソン大統領の就任式に
出席しました。
 
大統領役のなかでは、ロビン・ウィリアムズアイゼンハワー
アラン・リックマンレーガン、のふたりが特に顔が似ていました。
ちなみにアラン・リックマンハリーポッター・シリーズで
スネイプ先生をやっていた人です。
 
さてストーリーですが、主人公が大統領に仕える一方で、
その息子は「シット・イン」や「フリーダムライド」に参加するなど
公民権運動に没頭。そしてキング牧師の暗殺後は
ブラック・パンサーの一員となるのです。
公民権運動の歩みを再現するだけでなく、反対の立場にたってしまった
父と子の確執、父親の苦悩と愛情がしっかり描写されていて、
心打たれるものがありました。
黒人でもアメリカ人でもないのになぜか泣ける・・・。
 
対して『それでも夜は明ける』ですが、
私の感想は、「ブラピ・・・年とったなあ・・・」。
以上。
・・・なぜこれがアカデミー賞なのか全然わからない。
要するに、北部に住む自由黒人が、だまされて誘拐されて
南部に売り飛ばされて奴隷になってしまい、
12年後に助け出された、というお話。
 
当時の黒人たちがどれほどひどい目にあっていたかを、
まったく知らない人が見たら、かなりショッキングかも。
アメリカ人が見るのと、日本人が見るのとでも
全然感じ方が違うと思います。
 
映画館で私の隣に座っていたおばさま2人の会話。
「1841年だったっけ、この話。ほら、わたしなんか
生まれてないわよ。」
「・・・。」
 
あ、でも勉強になったことも2つありました。
1つは、南北戦争前の北部って、黒人もちゃんと自分の職業を持ち、
白人と同じ衣服を着て、普通に平等に暮らしていたんだな、という点。
北部は自由州(奴隷制度を認めていない)だからあたりまえだけど、
あまり意識したことがなかったので。
もう1つは、あぁこうやって黒人霊歌からゴスペルが生まれていくのだな、
という点ですね。要所要所で、歌が印象的に使われていました。
 
 
え~、今回の黒人映画対決、わたくしの軍配は迷いなく
『大統領の~』に上がりました。
ところで↑主演していたフォレスト・ウィテカー
鶴瓶に見えるのは私だけ??
 
ついでに奴隷制度や黒人差別をテーマにした映画で
私が特に素晴らしいと思っている作品は・・・
 
南北戦争時代の黒人部隊を描いた『グローリー』。
ディベートの力で白人と対決する黒人大学生たちを描いた
『グレートディベーター ~栄光の教室~』。
フォレスト・ウィテカーも、主人公の父親役で出演。
 
●あと、まだ見てないのですが、ずっと見たいと思っているのは
「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」。
↑黒人メイドたちが、白人の奥様と対決。
 
さて、今後の注目映画(私が見る予定の作品)です。
 
映画『メアリー・ポピンズ』の誕生秘話♪
 
4月26日公開
よっ、待ってました。
 
☆『ノア 約束の船』
6月13日公開
父さんの大掃除!(笑)
あの『天地創造』以来の、ノアの大洪水の実写化!!
これは大画面で見なければ!!
 
☆『パークランド ~ケネディ暗殺、真実の4日間~』
6月28日公開
 
では今日はこれにて。