ザ・ビューティフル展

先週『ザ・ビューティフル~英国の唯美主義~』展に
行きました。
HP:http://mimt.jp/beautiful/
三菱一号館美術館にて/5月6日まで)
 
2月にシャヴァンヌ展に行って以来の、久々の美術館♪
 
実は先日終了した『ラファエル前派展』
(六本木・森アーツセンターギャラリー)とどちらに行こうか
迷ったのですが、『ラファ~』はすでに見たことがある作品が
多かったので、『ザ・ビューティフル』の方にしました。
 
三菱一号館といえば、とにかくあの板張りの床のせいで、
どう歩いてもすんごく足音が響いてしまうのが、
開館当初から気になっていたのですが、久しぶりに行ったら、
展示室内だけは絨毯張りになっていました(廊下は相変わらず)。
 
ちなみに三菱一号館の建物はジョサイア・コンドルの設計に
よるもので、建造時期がちょうど19世紀末。
つまり今回の展覧会のテーマである「唯美主義」の全盛期なのです。
唯美主義というのは、私もよく知らなかったのですが、
展覧会のHPによると、「ラファエル前派」の運動に刺激されて
たかまったムーヴメントだそうで。
だからラファエル前派とメンバーがだぶっているのかあ。
 
そういえば以前にも、ここの館で「バーン・ジョーンズ展」
(ラファエル前派)の展覧会を見ました。
三菱一号館さんは、この時期の英国芸術がお気に入りのようです。
 
さて、展示作品の中で私が気に入ったのは、
やはりチラシでも大きく取り上げられていた
フレデリック・レイトンの『パヴォニア』。
パヴォニアとはラテン語で孔雀のこと。
孔雀の扇を手にした、漆黒の髪が印象的な見返り美人の肖像です。
 
同じくレイトン作の『母と子(さくらんぼ)』も良かった。
母親が子供の世話をしているのではなく、物憂げに横たわる
母親の口元に、幼い娘がさくらんぼをさしだしている・・・。
親より子供の方がしっかりしている感じ(笑)。
 
絵画だけでなく、工芸品や家具の展示もあり、その中では
トマス・ジェキルの『炉棚の上の装飾』がステキでした。
日本や中国のモチーフも取り入れた和洋中折衷。
中央の大きな凸面鏡が、ファン・アイク(弟)の
『アルノルフィニ夫妻の肖像』を彷彿とさせます。
 
最後に、大好きなオーブリ・ビアズレーがお出まし。
サロメイエローブック。久しぶりに見たなあ。
神秘的かつ魔術的。デカダンスとエロティシズム。
 
そうそう、最近ビアズレーの新しい画集が出たのですよ↓
イメージ 1

めっちゃ欲しい!!表紙が銀の箔押し!!キラッキラしてる!
中のデザインも洒落てる~。
いつか自分へのごほうびに買おうかな。

今週は、国立西洋美術館(上野)で開催中の
『ジャック・カロ ~リアリズムと奇想の劇場~』に。
来週は渋谷bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の
『ミラノ 華麗なる貴族コレクション』に
出かける予定です。またレヴュー書きます。
あ、そろそろ『バルテュス展』の前売り買わないとやばい!
 
それ以外で今後の注目展覧会はやはりコチラ!
台北 故宮博物院』展
門外不出の、あの「白菜」が東京に、
あの「角煮」が九州にやってきます!
HP:http://taipei2014.jp/tokyo.html
 
では、今日はこのへんで。