Fragile5 ジャポネスクなカップ&ソーサ

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むかし京都の骨董市(ガラクタ市?)で手に入れた、
和風なデザインのケーキ皿&カップ&ソーサです。
ケーキ皿とソーサは全く同じ花鳥柄。
 
かつて日本がパリ万博に出品したティーセット
の模造品だそうですが、真偽はともかく
明らかに機械プリントの安物。
しかもパリ万博って一体いつの(どの)?

特に有名なのは、ナポレオン3世が国威発揚のためにやった
1855年の第1回パリ万博。それと、
フランス革命100周年を記念して行われた、1889年の第4回。
このときには万博のランドマークとして
エッフェル塔が建てられました。
 
1867年の第2回パリ万博のとき、日本は初めて国際博覧会
正式参加しました。これが、フランスでジャポニスム(日本趣味)
が流行するきっかけになったとされています。
ってことは、このときに出品されたのかな?
 
ハナシを戻します。
安物と知った上で、それでも私がこれを気に入ったのには
わけがありまして。
ちょっとカップの中をのぞいて見て下さい。
ほら、何か見えるでしょ?底がデコボコしてます。
 
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ではカップを光に透かしてみましょう。
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じゃじゃーん!ほら、日本髪の美女が!
うーん、写真ではこれが限界。
実際に見ると、複雑な髪飾りや髪の毛1本1本、
そして着物の柄など、かなり細かいところまではっきりわかります。
まるで写真のようなリアルさ!

しかしカップをひっくり返して底を見ても、
まっ平らで何もありません。
とまあ、この魔鏡のようなトリックにやられてしまったのですね~。

さて、そもそも万博は、イギリスが起源です。
ヴィクトリア女王の夫君で科学技術に造詣の深かった
アルバート公の肝いりで、1851年に世界初の
万国博覧会がロンドンで開催されました。
 
会場となったクリスタル・パレス水晶宮)は大量の
ガラスと鉄骨を組み合わせた巨大なパビリオンで、
そこに展示された品々とともに、
産業革命によって繁栄の絶頂に達した大英帝国
先端技術力を見せつけるものでした。
さらに世界中の植民地から取り寄せた珍しい文物は
ヨーロッパの人々の目を釘付けにしました。
 
大盛況に終わった第1回ロンドン万博の跡地は、現在
ハイド・パーク」と呼ばれ、ロンドン市民の憩いの場に
なっています。
また当時の展示物は、ヴィクトリア&アルバート博物館で
現在も見ることが出来ます。