MYプリニウス

いよいよ来週末、映画『テルマエ・ロマエⅡ』
公開ですね!
4月26日公開・・・つまり「良い、フロの日」(笑)。
 
テルマエ~』の原作は6巻で一応完結しました。
以前の映画は原作にかなり忠実でしたが、
今回の映画は、原作とは別物のオリジナルストーリー。
 
いま大阪の阿倍野ハルカスでルシウスに会えるようですよ(20日まで)。
次は新宿に来ます。詳しくはHP参照。
 
ところで、いま私が気になっているのは、テルマエの原作者
ヤマザキ・マリさんの新作『プリニウス』です↓
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とりみき、という別の漫画家さんとのコラボ作品で、
昨年末から「新潮45」という雑誌で連載している
そうですが、まだ見てはいません。
単行本になるまで待ってよっと。
 
プリニウスはローマ時代の博物学者で、『博物誌』
という大部の著作を残しています。
その内容は、鉱物、植物、動物から天文、地理、薬学に及び、
果ては、空想上の動物としか思えないモンスターまで。
まさに元祖・百科事典。全37巻。項目数2万。
とてもじゃないが、全部を読むのはムリ。
 
で、私がお勧めしたいのが、これ↓。
いまは新装版が出てますが、私はこの表紙が好き。
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我が魔道の先達、澁澤龍彦氏の手による抜粋&解説です。
愛読書です。めっちゃ面白いです。
正直なところ、現代人の常識からすると「んなわけあるか!」
とつっこみたくなるところもいっぱいありますが、
まあ、2千年前の古代の人の考察ですから。そこはお手柔らかに。
ちなみに同じ澁澤氏による、プリニウスを主人公にした短編小説
もあります。タイトルは「火山に死す」。
 
このプリニウス(大プリニウス/紀元23~79)は、
博物学者でもありローマ帝国の将軍でもありました。
彼は、あのヴェスヴィオス火山噴火の知らせを受けて、
地質学的関心から現場に向かいました。
「火山の噴火を間近で観察できる、またとない機会!!」
と、わくわくしながら舟に乗り込んだことでしょう。
 
もちろんそれだけではなく、公人として人々の避難誘導、
救出作業など行うためでもありました。
しかしながら噴煙に視界を奪われ、火山性の毒ガスにやられ、
最後はおそらく溶岩に呑まれたものと考えられます。
学者冥利につきるなあ・・・。いい死に方だ。
 
さてさて、新作マンガ『プリニウス』を執筆中の
ヤマザキマリさんととりみきさん。
この2人がGW中に下北沢でトーク&ライブを行う
という情報をゲット。
さっそくチケットを買ってしまいました。
 
昨年も同じようなイベントが行われて好評を博したそうで、
今年は2回目。なんでもヤマザキさんが5ヶ国語で
歌を披露するそうです。
映画テルマエのロケの裏話も聞けるとか。
楽しみ~♪映画見てから行かなきゃ。

では最後に今後のお勧め歴史映画です。
(6月が大変なことになってます。出費がかさむ~)
 
●『神聖ローマ、運命の日 ~オスマン帝国の進撃~』
1683年、第二次ウィーン包囲。世紀の大決戦が
スクリーンで再現される!!
4月19日公開
HP:http://www.alcine-terran.com/roma/
 
●『レイルウェイ 運命の旅路』
あの「戦場にかける橋」で描かれた泰緬鉄道建設
にまつわる真実の物語。
 
※実はクワイ河が架空の河だと、この映画のチラシを見て
初めて知りました。「戦場に~」が有名になったから、
あとでクワイ河という名前に変えたそうです。
カンチャナブリに行きたい!
4月19日公開
HP:http://www.railway-tabi.jp/index.html
 
●『ポンペイ』←まさにプリニウスが殉職したところ!
ヴェスヴィオスの大噴火により、タイムカプセルと化した
ポンペイ。その滅亡をラブストーリーを交えて描くフィクション。
6月7日公開
HP:http://pompeii.gaga.ne.jp/
 
●『ノア 約束の船』 6月13日公開
(以前紹介ずみ)
 
●『300 帝国の進撃』
うわあああ!続編やりよるうう!!(大興奮)
スパルタ軍が玉砕したテルモピレーのあとは、
アテネ海軍が活躍するサラミス湾の海戦!
今度の主役はテミストクレスだ!三段櫂船だ!
こないだアテネピレウス港(古代の軍港)に行ってきただけに
イムリーすぎてコワイ!
 
●『パークランド 
ケネディ暗殺、真実の4日間~』 6月28日公開
(以前紹介済み)