コロンバとコロンビーナ その1

今日はGood Friday つまりイエス・キリスト
磔刑に処された日です。
そして20日の日曜が復活祭、イースター
イタリアでは復活祭をパスクワといいます。
 
去年、ちょうどパスクワの時期にイタリアにいました。
パスクワ当日の夜には、ヴァティカンのサン・ピエトロ大聖堂でも
復活祭ミサが執り行われるのですが、その様子がテレビで
中継されるあたり、さすがイタリア↓
 
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当時就任したばかりだった新教皇フランチェスコ1世を、
ほほう、この人かあ、と見ていました。
 
さて、イタリア滞在中、パスクワが近づくと行く先々で
あるお菓子をすすめられました。
それがこれ↓
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十字架のような形の大きなパウンドケーキ。
すでに下の方は食べられています

これは、イタリアでパスクワの時期にだけ食べられる
「コロンバ colomba」というお菓子です。
写真はホテルの朝ごはんです。人が集まる場所では、
誰かがこれを買ってきて、スライスしてみんなで食べます。
少しジンジャーがきいています。
 
最初に見たときは十字架かと思ったのですが、
実はハトの形だそうです。
イタリア語でコロンバはメスのハトを意味します。
イースターといえば卵やウサギのイメージしかなかったので、
ハト型のケーキは新鮮でした。
 
で、つい最近「ボルジア2」というルネサンス期のイタリアを
舞台にした海外ドラマを見ていると、こんな場面がありました。
 
復活祭のときにフィレンツェで、教会の前に山車(だし)が登場。
そしてコロンビーナと呼ばれる人工のハト(=火種になっている)
を教会の中から飛ばして、山車の頂上に点火します。
すると山車が吹き上げ花火のように火花を散らし、
集まっていた群衆が大盛り上がり!
 
くわしいことは知りませんが、この火種のコロンビーナcolombina
(小さなハト、の意)とお菓子のコロンバは明らかに関係がある、
というより、同じ意味があるのだろうと思います。
 
で、さらに調べてみると、山車に点火する、という儀式は
ルネサンスの時期だけでなく、今現在もフィレンツェで行われている
ということがわかりました。
いつか現地で見てみたいなあ。
 
このハナシはまだ終わりません。
続きはまた来週。
to be continued・・・