テルマエ2

さっそく見てきましたよ!
テルマエ・ロマエⅡ!!
http://thermae-romae.jp/index.html
 
大画面で見なくてもいいかな・・・と思っていたのですが、
なんというか立場上、早めに見ておかなくては
というのもあり。
ヤマザキマリさんのトーク&ライヴ(5月6日)に行く前に
見ておきたいというのもあり。
 
いやあ、もうオープニングは日本映画と思えない迫力。
まさに『グラディエーター』か『ベン・ハー』か、
という感じ。
ブルガリアに組まれた巨大セットによって、
コロッセウムや凱旋門など、古代ローマが完全に
再現されています。
 
しかし日本との行き来が始まるともう完全にマンガ。
時空を移動するときにあのオペラ歌手(?)の
おじさんが出てくるのも、途中から全員のセリフが
全て日本語になるのもⅠと同じ。
 
でも今回は、原作とほぼ関係ないオリジナルの
ストーリーです。
ケイオニウスのちょっとした秘密が
明らかになったり、内乱めいた事件が起こったり。
(今回ちょっとケイオニウスがかっこいい。
猫ざむらいのくせに~。笑)
 
ただ古代ローマに関する時代考証はかなりいいかげん。
グラディエーターが使う武器の組合せも間違っているし、
ローマ時代にはない馬具が使われていたり。
ズッキーニも古代ローマにはありません。
ちなみに「ユートピア」という言葉は16世紀イギリスの作家
トマス・モアによる造語です。
 
あと、ルシウスがビールを飲んで驚くシーンがありますが、
ビール自体はシュメールの時代(メソポタミア文明の最初期)
から存在し、古代エジプトでも飲まれていました。
ただ、ローマ人は主にワインを飲んでいて、ビールにあまり
なじみがなかったのは確かです。
また、現代の日本のビールと古代ローマのビールは
ずいぶん違っていたと思われます。
 
色々書きましたが(他にもありますが)、
まあ、すべてが冗談のような内容だから、
全然かまわないのだけど。
 
それにしても阿部さんは体鍛えすぎなのでは?
風呂技師というより、あんたの方がグラディエーター
じゃないの?という感じでした。
 
松島トモ子の出演シーンでは、彼女がかつて
どんな風に九死に一生を得たかを知っている
年配者には、余計に笑えます。
 
とりあえず5月の連休は温泉にいくかな、
という気分になってしまう映画でした。
 
ちなみに今回の映画のチラシ(公式HPの表紙)は
チャールトン・ヘストン主演のあの『十戒』↓
のパロディーです。
 
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