歌うテルマエ・後編

昨日の続きでヤマザキマリさんのライヴリポートです。
客層(30代~50代中心)に合わせて、選曲は古め。
ボサノヴァやジャズが中心(たぶん。わたくし音楽のことはよくわかりません)。
タイトルは知らないけどなーんか聞いたことがある、いい感じの曲ばかり。
大貫妙子など日本語の曲も少し。
 
印象的だったのは「イパネマの娘」をヤマザキさんが
ポルトガル語、英語、イタリア語で歌う、というもの。
(日本語を合わせ、彼女は4ヶ国語が話せます。)
ヤマザキさんいわく、英語にすると上から目線で冷たい感じ、
イタリア語だと“こんなに尽くしてるのに
なぜ振り向いてくれないんだ~”という感じ。
確かに、同じ歌詞でも言語が変わるとイメージが変わる。
 
一番笑ったのは、とりマリのふたりによる「甘いささやき」。
サビの“パローレ パローレ パローレ~”でおなじみの
あのデュエット曲を、女性パートはヤマザキさんがイタリア語で、
男性のささやきは、とりさんが日本語で。
 
「甘いささやき」はイタリアで生まれた歌ですが、
ダリダ&アラン・ドロンがフランス語でカバーし大ヒット。
日本でも、中村晃子細川俊之がカバーしてやはりヒット。
歌詞の内容は、男性が歯の浮くような愛の言葉をささやき、
それを女性が、口だけでしょ、言葉(パローレ)ばっかり、
とかわしているというもの。
 
 
とりさんはこの細川さんのセリフをかなりアレンジして
ささやいていました。
「不思議だ~、イタリアに住んでいるはずのに、
よくテレビで見る・・・」
という感じ。
プリニウス』の原稿をあげるのが遅くてごめんなさい、
みたいなセリフもあって、とにかく傑作でした。
そして最後は
「『プリニウス』、新潮45で連載中、毎月18日発売で~す!!」
と、ささやくどころかしっかり宣伝。
プリニウス』は7月に単行本の1巻が発売予定だそうです。
 
ふたりとも音楽のプロではないので、ちょっと失敗しかけたり、
実際に間違えてやり直したりする場面もありましたが、
まあ、それもご愛嬌。
 
アンコールでは、全員がおそろいのTシャツ
(フライヤーと同じデザイン)で現れ、
みんな立って!踊って!
ということでお客さん総立ち。大盛り上がりのうちに
終了しました。
 
このTシャツは会場でも売られていて、買った人には
ヤマザキさんがあとでサインしてくれる予定。
でもヤマザキさんは
「サインしたTシャツなんか着るかあ??」
「まあまあ、買った人だけの特典ですから。
あ、物販コーナーもよろしくお願いしまーす。」
 
ヤマザキさんがキレて、とりさんがなだめたり、フォローしたり
的な漫才が終始成り立っていました。
 
今月の11日にはBSフジで、ヤマザキさんがローマを
案内する番組が始まるそうです。ナレーションは阿部寛
7回くらいのシリーズ。
詳しくはBSフジの番組表を見てください。
うちでは見られないのが残念。