映画『ノア 約束の舟』

思いがけず、公開翌日に見ることになり、
さっそくですが・・・見ました。
最近ノアの話ばかりですみません。
 
基本的には旧約聖書を下敷きにしていますが、
少し脚色されている部分もあります。
特に、衣装はかなり斬新!それジーンズ・・・?
それはブーツでは・・・?て感じ。
5000年前の中東ではありえない格好です。
 
また神が直接ノアに語りかけるわけではないので、
信仰を持つ者にとっての永遠のテーマである
“神の沈黙”もテーマの1つとなっています。
 
かつての映画『天地創造』は、『創世記』の名場面集
のようでしたが、これはノアの洪水しか扱っていないので
見る前に『創世記』の最初の10章(ほんの11ページ)を
読んでおくと、分かりやすいと思います。
特にカインとアベルの物語(人類初の殺人)などは
知っておくべきかと。
悪役で登場したトバルカインはカインの子孫です。
ノアは、カインとアベルの弟であるセツの子孫です。
 
映画にはノアのおじいさんが登場しますが、
見た目が若すぎる、と思われるかもしれません。
しかしこの時代の人々の寿命は800歳~900歳です。
大洪水が起こったとき、ノアは600歳でした。
その後、人間の寿命はどんどん短くなっていきます。
 
ちなみにノアの三人の息子の名前は、オリエント史で
覚えさせられる語族名です。
セムの子孫がセム語族。ハムの子孫がハム語族。
ヤペテの子孫はインド・ヨーロッパ語族というわけ。
 
以前にも書いたように、箱舟にはノアの一族が8人
乗っていたはずなのに、6人しか乗らないまま
洪水が始まったときは、さすがに、おや~、
と思いました。
がしかし!その後の展開により、
おお、やはり最初から8人乗っていたのか~、
うまいことやるな~と思いました(笑)。
あまり詳しくいえませんが。
 
ところで、映画ではいきなりネフィリムが登場して
びっくりでした。
そういえば確かにあの時代、巨人がいましたね。
ちょっと長くなりそうなので、
ネフィリムとその親であるグリゴリのことは
明日にしましょう。
では、今日はこれにて。