ネフィリム

昨日の続きです。

ノアの時代に地上にいたネフィリムとは、『創世記』によると
“神の子たちが人の娘に産ませたもの”
とされています。神の子と人間のハーフ。
身長1300メートルを超える巨人です。
 
また旧約聖書外典(編纂のさいに正典から除外された文章)
の『エノク書』によると、創世記のいう“神の子たち”つまり
ネフィリムの親は、グリゴリまたはウォッチャーズと呼ばれます。
彼らはアダムとエヴァがまだエデンの園にいたころから、
人間を見守ってきた存在です。

しかし人間の娘に惚れてしまって、堕天したので、
グリゴリを堕天使つまり悪魔と解釈することもできます。
グリゴリは人間にあらゆる知識や技術を教えたために、
人々は武器の作り方なども覚え、殺し合うようになり、
地上に暴虐が満ちました。
そうして神は、ノアの家族以外の全ての人間を根絶やしに
しようと考えたのです。
 
映画では、どうもネフィリムのことをグリゴリに置き換えて
いるようです。ネフィリムのことを「番人(ウォッチャーズ)」
と呼んでいました。
またノアに最初に協力するネフィリムの名前が
“シェムハザ”となっていましたが、
これも本来グリゴリの指導者の名前です。
 
エノク書』によると、グリゴリたちはその罪のために
天界の第五天というところに幽閉されているそうです。
 
今回はパンフレットを買わなかったのですが、
もしかしたらパンフにグリゴリのことが
書いてあるかもしれません。
 
さて、今週20日金曜には映画「300 帝国の進撃」が始まります!
この日はちょうどW杯ギリシア戦ですね。
ということで、明日は古代ギリシア史を一緒に復習しましょう!