映画『パークランド』

『パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間』
を見ました。
HP:http://parkland-movie.jp/
 
まあタイトル通り。なんというか、あらゆる人の視点で
その日を再現、という感じです。
ちなみにタイトルのパークランドとは、
狙撃されたケネディが運びこまれた病院の名前。
ご存知のように、犯人とされたリー・ハーヴェイ・オズワルドは
逮捕の2日後に警察署内で撃たれます。
同じパークランド病院に、今度はケネディ暗殺犯が運ばれ、
やはり死亡したわけです。
 
被害者と加害者が、同じ病院で同じ医師たちに手当された
ということを、資料でなんとなく知ってはいても、
あまり意識してこなかったので、あ、そうだったのか、と思いました。
 
ケネディを必死で蘇生させようとしているところに
やってきたジャクリーンが、手の中に握り締めていた
夫の頭蓋骨の破片を看護婦に手渡す場面が印象的でした。
 
ケネディが撃たれた瞬間、ジャクリーンは車の
後方にはいずっていきますが、あれは逃げようとしたのではなく、
飛び散った夫の頭部(骨や脳みそ)を拾い集めようとしたのだ
と言われています。
 
その、あまりにも有名な狙撃の瞬間を捉えた映像
「ザプルーダー・フィルム」を撮ったザプルーダー氏ですが、
その後の彼の、当局からの扱われ方などに触れた映画は、
初めてではないでしょうか。
とんでもないものを写してしまった、という
ザプルーダー氏の苦悩がよく描かれていました。
 
オズワルドの兄や母、妻なども登場します。
兄は弟が犯人かもしれない、と考えますが、
母親はちょっと病的なほど息子をかばい、あの子はむしろ英雄だ、
などとわめきます。映画はオズワルドが埋葬されて終り。
 
これを見たあと、大昔に買った
「マーダーケースブック」のオズワルドの号を
読み返してみましたが、今回の映画にそれほど
目新しい情報が付加されたとは思えませんでした。
当然、真犯人は謎のままです。
 
トム・ハンクスが製作に関わっているというので
もう少し期待していたのですが。
あ、近いうちに映画『JFK』も見直したいな。
 
さて、歴史映画目白押しマンスが終了。
次は10月公開の『ヘラクレス』と『グレース・オブ・モナコ
まで、歴史ものはないかな。
いま注目している映画はこれ↓
『記憶探偵と鍵のかかった少女』9月27日~
HP:http://kiokutantei.asmik-ace.co.jp/
 
予告見て下さい。ね、なんだか面白そうでしょ?
主役の女の子が、ちょうどいま見ている
FOXの『アメリカン・ホラー・ストーリー 魔女団』
にも出ているので、見てあげようっと。