VIKINGS

2月からヒストリーチャンネルで始まった海外ドラマ
ヴァイキング~海の覇者たち~」を見ています。
HP:https://www.historychannel.co.jp/vikings/

いま6話くらいまできました。
ヴァイキングと言うと「海賊」というイメージがあるかも
しれませんが、本来この言葉は「VIK(入り江)に住む人」
という意味で、ノルマン人(北方ゲルマン人)を指す言葉です。

ノルマン人は、4世紀のいわゆるゲルマン民族大移動から
500年も遅れて9世紀に大移動を開始したゲルマン人の一派。
もっとも遅れてきたゲルマン人、ともいわれ、
彼らの大移動は第二波ともいわれます。

原住地であるスカンディナヴィア半島やユトランド半島から
ヨーロッパ諸国に進出し、のちのイングランド王国
ロシア帝国の基礎をつくりました。
現イギリス王室の祖先はノルマン人です。
そして原住地にもスウェーデンノルウェーデンマークといった
王国を形成しました。

ヴァイキングたちは非常に喫水の浅い船をもっているため、
ヨーロッパの海岸部だけでなく、河川をさかのぼることで
内陸の都市部にまで進出。
そして、その容赦ない略奪の様子から、ヴァイキングという
言葉がいつしか略奪者、海賊といったイメージと結びつきました。

あ、日本語の「ランチバイキング」などのバイキングは
日本語ですよ。ああいう食事形式は、英語(フランス語)では
ビュッフェといいます。外国でバイキングといっても通じません。
ご注意を。

さて、今回のドラマはヴァイキングが初めてイギリスに
やってきた、実際の事件から始まります。
それが、793年のリンディスファーン修道院の襲撃です。
リンディスファーンといえば福音書が有名ですが、
これはスコットランドに近いイギリスの東北部にある島です。
当時ここにはノーサンブリア王国がありました。

ドラマの主人公で野心家のラグナルは、それまで自分たちの部族が
やったことのない西への航海にチャレンジし、初めて
キリスト教徒の住む土地にたどりつくのです。
ラグナルと対立する部族の首長ハロルドソンという、いわば
悪役がいるのですが、これをですねえ、ガブリエル・バーン
演じているのですよ!
いやー、年取っちゃったなあ、でも素敵です☆
長髪も悪役も意外と似合ってる!
あ、でも昨日死んじゃった・・・(涙)

ドラマの中で主役のヴァイキングたちは英語を話していて、
イギリス人たちは別の言葉を話しています。
あれはゲール語なのか、古英語なのか・・・。
そのうち調べてみよう。
物語が進んだら、当時のヴァイキングの文化についても
書きたいと思っています。

今日は最後に、おすすめ展覧会情報です。

◆「ルーヴル美術館展」~6/1
国立新美術館にて。風俗画中心。目玉はフェルメールの「天文学者」。
HP:http://www.ntv.co.jp/louvre2015/

◆「ボッティチェリルネサンス フィレンツェの富と美」~6/28
Bunkamuraザ・ミュージアム(渋谷)にて。
横幅5メートルを超えるボッティチェリの大作「受胎告知」を見逃すな!
HP:http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/14_botticelli.html

◆「マグリット展」 3/25~6/29  
国立新美術館(乃木坂)にて。シュルレアリズムの巨匠☆
HP:http://magritte2015.jp/index.html

◆「大英博物館展」4/18~6/28
東京都美術館にて。その後、九州→神戸と巡回。
世界史の総復習にうってつけ。
そしてなんとなんと“ウルのスタンダード”がやってくる!!
ロゼッタストーンの実物大レプリカも特別展示。
HP:http://www.history100.jp/