『博士と彼女のセオリー』

物理学者のスティーブン・ホーキング博士の伝記映画
博士と彼女のセオリー』を見ました。
HP:http://hakase.link/

本当のところ、同じころに公開された
ベネディクト・カンバーバッジ主演の
イミテーション・ゲームエニグマと天才数学者の秘密~』
の方が気になっていたのですが、
『博士~』に招待されたのでとりあえず行ってみました。

実はイギリスではカンバーバッジがホーキング博士を演じた
ドラマが2004年にBBCで制作されていて、
少し前にそれを見たので、必然的に今回の作品と比較することに。

今回ホーキング博士を演じたのはエディ・レッドメイン
数年前に公開された『レ・ミゼラブル』でマリウスを演じていましたね。
私はどうも、彼の顔と声が全然合ってないと思うのですよ。
女の子みたいな優しい顔なのに、声が大人っぽくてなんかヘン。
なので『レミゼ~』のときは彼が歌い出すたびに
違和感を感じていましたが、今回は歌わないのから大丈夫。

今回の映画は、ホーキング博士ケンブリッジ在学中に
難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症するところから始まり、
世界的ベストセラーとなった「ホーキング、宇宙を語る」
がヒットするまでを描いています。

カンバーバッジ版と比べると、専門的なハナシが少なく
恋愛ものというか、難病の夫を支える奥さんの方が
主役になっていたように感じました。
なので、宇宙や物理に興味が無い人も人間ドラマとして楽しめます。

あと、奥さんが敬虔な国教徒(クリスチャン)だということが
強調されていて、宇宙の始まりと神の存在について
二人の意見が対立するところが印象に残りました。
いつも疑問に思うけど、クリスチャンが科学者になった場合、
どうやって信仰と理性の折り合いをつけているんだろうか・・・。

博士も奥さんも、ともに別の異性とちょいと不倫ぽい関係に
なってしまうところが・・・。二人ともまだ存命中なのに
映画にしちゃってええんかいな(汗)
まあ実際その後、離婚したようです。

ホーキングがワーグナー好きだというのは
カンバーバッジ版にも出てきたエピソードなので
おそらく事実なのでしょう。

さあて、今後の鑑賞予定はと・・・

●『イミテーション・ゲームエニグマと天才数学者の秘密~』
HP:http://imitationgame.gaga.ne.jp/

今年はやはり、二次大戦モノはおさえておきたい。
カンバーバッジはイギリスのドラマ「シャーロック」で
一躍有名になりましたが、私は「アメイジング・グレイス」の
ピット首相役が印象に残っています。
特にハンサムとは思えないんだけどな~。最近売れてるな~。

●『ナイトミュージアム3』
最後の舞台は大英博物館!もうすぐ大英博展も始まる☆

●『ヴァチカン美術館 天国への階段』
HP:http://www.vatican4k3d.com/

●『ナショナルギャラリー 英国の至宝』
 紹介済み

●『SELMA』6月公開予定
キング牧師の映画です。1965年の公民権運動を描き、
主題歌はアメリカで大ヒット中。必見です。

うーん、全部は無理!
そして春休みになったのでそろそろ日本を脱出しまっせ。
泳ぐのをやめると死んでしまうマグロのように、
わたくし日本にじっとしていると窒息してしまいます。
では、ごきげんよう~。4月にお会いしましょう。