ダヴィンチと「アンギアーリの戦い」展
東京富士美術館は常設の西洋絵画展も素晴らしいのですが、今回は常設展示のスペースの一部を使って、特別展に関連した「天才ダ・ヴィンチのひみつ展」(~8月30日)というサブ展示が行われていました。私はこのサブ展示の方が面白かった(笑)。
ダヴィンチの手稿に書かれた設計図をもとに、彼が発明した諸々の機械を実際に作ってあります。木製の模型の展示。ヘリコプターや自走車、戦車といったよく見るものだけでなく、旋盤や、柄のついた車輪を転がしながら歩くと距離が測れる装置な
ど、今でもそのまま使えそうなものも。
昔行った、ミラノにある「ダヴィンチ科学博物館」を思い出しました。ミラノの方は、触ったり動かしたりもできましたが。
昔行った、ミラノにある「ダヴィンチ科学博物館」を思い出しました。ミラノの方は、触ったり動かしたりもできましたが。
その本展示はと言いますと、ダヴィンチファンならご存知、あのヴェッキオ宮(当時はシニョーリア宮)「五百人広間」における2大巨匠対決の際に描かれたダヴィンチの幻の絵画「アンギアーリの戦い」の謎に迫るものです。
また、やはり失われてしまった対するミケランジェロの壁画「カッシナの戦い」の模写も展示されており、2大巨匠の競演を再現しています。この模写作品の肉体表現が、わたしにはどうもウィリアム・ブレイクに見えて仕方ないのですが・・・。まあブレイクは好きですけど・・・。
会場入ってすぐのところにミケランジェロの「ダヴィデ像」の頭部(多分原寸大)がありました。本物は見上げることしかできない(台座含めて5メートル近く)ので、ダヴィデの顔を真横からじっくり見られるよい機会でした。
ただ、全体的にはアンギアーリ研究の成果発表という感じで、専門的すぎるように思いました。
グッズ売り場にはヴィンチ村のワイナリーで作られた、その名も「キャンティ・レオナルド」というワインが。エチケットは“ウィトルウィウス的人体図”!
めっちゃかっこいい!試飲があれば、自分の誕生日プレゼントに買ったかも。
あ、そうそう。この展覧会は誕生日当日に行くと本人の観覧料がタダになります!!もちろん私、誕生日に行きましたとも。これから8月9日までに誕生日を迎える方、是非お出かけください☆