Fragile!8 ジョルナイのボンボン入れ

前回ちらっと触れましたが、ハンガリーにはお土産としても人気が高い窯元が2つあります。ひとつはヘレンド。
もう1つが、わたくしのお気に入り、ジョルナイです↓
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開けてみると・・・
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この光り方がすごいでしょ!!?
「エオシン」という独特の釉薬を使っていて、虹色の不思議な輝きをかもし出しています。なんだか玉虫みたい・・・。
ジョルナイ工房は1853年創業。ハンガリー南部のペーチという町で生まれました。玉虫っぽいものばかりではなく、白磁にお花の絵付けをした、もっと無難な(?)かわいい食器などもあります。

ジョルナイの陶器は建材としても利用されています。
例えば、前回も紹介したマーチャシュ教会のカラフルな屋根のタイル。
後ろや横から見るとよくわかります↓
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また、かつてハンガリーオーストリアはひとつの国だったので、ウィーンの象徴、シュテファン大聖堂のしましま屋根にもジョルナイが使われています
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別の角度からはハプスブルクの双頭の鷲が見えます↓
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ちょうどパリでアールヌーヴォーが流行していたころ、ハンガリーの建築家レヒネル・エデンはこのジョルナイ陶器で壁や屋根を飾ったマジャル風の建造物を多く手がけました。ブダペストにある「工芸美術館」「旧郵便貯金銀行」「地質学研究所」は彼の代表作。いずれも美しい屋根に注目です。が、下からは見えないものもあります(汗)

ハンガリーハプスブルクに関して、このFragile!シリーズの6と7でも取り上げています。併せてお読みください☆

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本日、2本目の記事が掲載されました!