『海難1890』を見ました

いまごろ?ってゆーかまだやってたの?
て感じですよね。上映開始は12月5日でしたが、なかなか機会がなく先日やっと見られました。
HP:http://www.kainan1890.jp/index.html

ご存知かとは思いますが、この映画は1890年に起きたいわゆるエルトゥールル号事件(トルコの軍艦が串本沖で座礁し、乗組員が地元民に救出された)と、イラン・イラク戦争時のトルコ航空によるテヘラン邦人救出事件、この2つの事件を映像化したものです。

前半は正直、そこまで日本とトルコをリンクさせなくても、というちょっと技巧に懲りすぎた構成。そして全体的に芝居がかったセリフや動きが多くて、映画というより舞台を見ているような雰囲気でした。
竹中直人夏川結衣をあんなちょい役で使うなんて・・・。

いきなりケチをつけてしまいましたが、日本とトルコの、言葉や宗教、民族を超えた助け合いの精神と友情がしっかりと描かれていてとても美しい物語でした。
歴史的事実を題材としているので、映画「杉原千畝」同様にストーリーの顛末は知っているのですが、それでも結構泣けます(涙)。

人には本来こんなに優しい気持ちがあるのに、どうして今もなお、他民族や他宗教を攻撃することをやめられないのだろうと思うと、本当に情けなくてもどかしくて、涙が止まりませんでした。

さてもし、これからごらんになる方があれば・・・
本編が終わってもすぐには席を立たないでください。
エンドロールで、串本にあるエルトゥールル号の慰霊碑が映ります。
そのあと海底の映像が出てくるのですが、もしやいまも艦の残骸が沈んでる・・・?と思ったらそうではなく、作中でトルコと日本の絆の象徴として登場したあるアイテムが映ります。
さらにそのあと、なんとトルコのエルドアン大統領からじきじきに、この映画に寄せたメッセージが!
なのでぜひ最後の最後までお楽しみください。

さて、次に見なきゃいかん映画はコチラ。
「シャーロック 忌まわしき花嫁」
HP:http://sherlock-sp.jp/

ベネディクト・カンバーバッジ主演でBBCが製作していた現代版ホームズの連ドラ「SHERLOCK」を、原作通り19世紀を舞台にした特別編です。ストーリーがどの程度原作に沿っているのかは知りませんが、とりあえず見ておきたいな。
2月19日公開。