クールビズ、ふたたび

関東では、梅雨はどこへ行った?という暑さです。
 
以前はどんなに暑くても、働く男性諸君は、
当たり前のようにスーツにネクタイでしたが、
いまは綿パンにポロシャツも珍しくなくなりましたね。
 
スーツにネクタイは、イギリスで生まれたスタイル。
緯度が高く、日本より断然涼しい国の衣装です。
気候の違う日本でマネをするのは、そもそも無理があります。
 
スーツのことを背広(せびろ)と言いますが、
実はこれ、イギリスの地名、という説があります。
ロンドンにサヴィル・ロウ Savile Row という通りがあり、
高級紳士服店(もちろんオーダーメイド)が軒を連ねています。
この通りの名がなまって、「セビロ」になったと言われます。
 
ネクタイについては、ローマに起源があると、
以前紹介しましたが・・・
17世紀のこと。首に布を巻いていたクロアチア人が
フランス国王ルイ14世に謁見したさい
それは何か、と王が言ったのを、お前は何者だ、
と尋ねられたと勘違いし、
「クラヴァット(クロアチア人です)」と
答えて以来、フランス語ではネクタイをそう呼びます。
 
私は関東に来て初めて、
「カッター」「カッターシャツ」が関西弁だと気づきました。
男性が着る「ワイシャツ」のことです。
 
よくクリーニング店などに「Yシャツ」と書いてありますが、
あれは当て字。ワイは White(ホワイト)のこと。
日本人には英単語の、アクセントの強い部分しか
聞こえないからです。
同じような例として、むかし、小麦粉のことを
メリケン粉(こ)と呼んでいました。
これは「アメリカン」の粉、という意味。
 
ワイシャツの中には、襟がボタンで留まっているものがあります。
かつてイギリスで、ポロをする際に
風で襟がヒラヒラするとうっとうしいので、留めたのが始まり。
なのでボタンダウンは本来、ビジネス用ではありませんでした。
 
うんちく大会、今日はこれにて