パンテオン4 古代エジプトの神々

我が家におわす、古今東西の神々を紹介するシリーズです。
4回目の今日は、古代エジプトの神々を取り上げます。
 
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左から、オシリス、アヌビス、バステト、そして
手前の青いのが、スカラベです。
 
オシリス】は、冥界の神。
棺に入っているミイラと同じポーズ。体が布で包まれているのもミイラと同じ。肌が植物のような緑色をしているのは、穀物の実りを司ることを表しています。古代エジプトでは、死者はみな死後の世界でこのオシリス神の審判を受けます。
まさに、このオシリス像のホンモノが、いま六本木に来ています。
大英博物館所蔵「古代エジプト展」開催中
http://egypt2012.jp/
 
古代エジプトでは、様々な動物が、神と見なされていました。
 
【アヌビス】はジャッカル(山犬)の姿またはジャッカルの頭をもつ姿で描かれます。彼はミイラ作りを司る神なので、腰をかがめてミイラを作っている姿をよく見かけます。
この像は、カイロ博物館のツタンカーメンの副葬品を模したものです。
 
【バステト】はリビアヤマネコあるいはライオンの頭をもつ、殺戮と豊穣の女神です。ネコは月の女神とも考えられていました。
なぜかわかりますか?
 
ヒント:ネコの体のある部分が、月に似ているからです。
 
そう、目です。月の満ち欠けのように変化しますよね。
この像は、大英博物館が所蔵する
「ゲイヤー・アンダーソンのネコ」と呼ばれるものを模しています。(展覧会には出品されていません)
金のイヤリングとネックレスがおしゃれでしょ?
本物の像は鼻輪もしています(笑)
 
スカラベ】はフンコロガシと呼ばれる甲虫です。
コガネムシやカナブン(←関西弁?)、メスのクワガタのような感じ。
自分のフンを球状にして、後ろ足で転がしながらバックで歩くユニークな虫。その姿が、まるで太陽を運んでいるようだ、と考えられ、太陽が沈んでは昇るを繰り返すことから、不死や復活の神とされました。