MASTERキートン

いや~。月、火と大変でした。
CSでアニメ「マスターキートン」の前半20話、
一挙放送があったのですよ。4時間×2日。
もちろん、ずっとテレビの番をしていたわけではなく、
しっかり録画しましたが。(でもけっこう見ちゃった。)
 
え!「マスターキートン」をご存知ない?
小学館ビッグコミックス
西洋史ファンにとっては、もはや伝説のマンガです。
「20世紀少年」や「モンスター」の浦沢直樹
絵を描いていますが、ストーリーは
別の人が作っています。
 
まだソ連東西ドイツがあったころの作品なので、
ネタは相当古いですが、それでも、何度読んでも面白い!!
西洋史の基礎知識があればなお、楽しめます。
 
主人公の平賀・太一・キートンは、
考古学を教える大学講師で、かつ保険調査員です。
保険調査員とは、事故や事件に絡む保険金の支払い
が妥当かをどうかを調査する、探偵のような人。
 
キートンを雇っているのは「ロイズ保険組合」という、
実在する、世界最大のイギリスの保険機構。
この会社は、何かに保険をかけたい人と、
万一のときに保険金を支払ってくれる人を
結びつける会社で、いわゆる保険会社ではありません。
 
以前、ロンドンのシティ(金融街)にある
ロイズの本社屋を見にいきました。
ものすっごく近代的な(近未来的な?)デザインの
メタリックなビルでした。周りから浮きまくり。
ここがキートン先生の雇い主だああ!!
と大興奮で写真をとった覚えがあります。
予約すれば、内部の見学もできたようです。
 
                 
 
ロイズ Lloyd's の社名の起源は、
17世紀後半のロンドンにあった、エドワード・ロイド
という男の営むコーヒーハウスにあります
 
当時のコーヒーハウス(喫茶店)は、男たちが商談や情報交換、
政治的討論などをする場所でした。
特に七つの海を支配していた大英帝国では、
海運、貿易、海上保険に携わる人々が、よく
コーヒーショップに集っていました。
当時は海賊や嵐などのために、船や船荷が予定通りに
到着しないことも多かったのです
 
ロイド氏は、海上運輸に関するあらゆる情報を
積極的に収集して客に提供することで、彼らの商売を
盛り上げ、店もまた繁盛しました。
そうして、彼の店に集う人たちにより
ロイズ保険組合」の起源となる、保険引き受け会社が
誕生したのでした。
 

8月後半には「マスターキートン」の残りの約20話
一挙放送が待ってます。
夏休みのうちに、久しぶりに原作を読み直すかな~