ゼロ・ポイント

東京から何キロ、と言うときの起点となる場所は、
東京のどこか、ご存知ですか?
 
そう。東海道など五街道の起点となった日本橋です。
最近では日本「橋」の欄干を飾っている、
翼の生えた麒麟が、某映画で話題になりましたね。
 
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キリンビールのエンブレムでもある麒麟中国の霊獣。
この世に泰平が訪れたときに現れるとされています。
 明の皇帝、永楽帝はアフリカのキリンを初めて献上されたとき、中国の麒麟と名前が似ていたので、たいそう喜んだと言われています。
 
・・・話がそれました。
 
この橋のたもと(三越の近く)に、ここがゼロ地点ですよ~
という石碑「日本国道路元標」があります。(写真左下の四角いもの)
 
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これは複製で、本物の元標は橋の中央に埋められており、日本橋ともども重要文化財になっています。
ちなみに橋の親柱の銘板に刻まれた「にほんはし」および「日本橋」の文字は、最後の将軍、徳川慶喜の字。

このような「ゼロ地点」を示す標識は他の国にもあります。
この間訪れたスペインの首都マドリッドではプエルタ・デル・ソル広場の端にありました。地面に表示されています。(写真は夜)

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フランスのパリの場合、セーヌ川の中洲シテ島に建つ
有名なノートルダム大聖堂の前にあります。

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よく見ると細い文字で
「 POINT  ZERO
DES  ROUTES  DE  FRANCE」
と彫ってあります。み、見えますか?
混雑しているときは、この石の上を、大聖堂の塔に上るための行列が横切っている
ことがあって、少々見つけづらいです。
 
パリでは、「ダヴィンチ・コード」で有名になった
子午線を示す「ARAGO」のメダルもよく見かけます。
(映画のヒット以来、持ち去られることも多いらしいです。)
 
ヨーロッパ旅行では建物や街並みの美しさに目を奪われがちですが、足元に注目しながらの街歩きも一興です。