八雲たつ・・・

11月16日
東京国立博物館で開催中の
「出雲展」に行ってきました。
HP:http://izumo2012.jp/

この日は、弟子5人を引き連れて
「中国 王朝の至宝展」に行ったのですが
同じチケットで出雲展にも入れるので
ついでにみんなで見てきました。

日本史に関しては門外漢ですが、
最近出土した宇豆柱はやはり必見ですね。
かつての出雲大社の10分の1模型も
すばらしいです。松江の高校生が作ったとか。
 
実際には109メートルの階段を上った、
地上48メートルの空中に社があったそうです。
模型の階段の途中に人形がおいてあり、
その大きさを想像できます。
 
また加茂岩倉遺跡から出土した銅鐸、
荒神谷遺跡出土の銅剣など、
有名な遺物も初めて見ることができました。
 
東博では小さな展示室2つを使った、
かなり小規模な展示でしたが、時間がたつにつれ
せまい展示室がものすごく混雑してきて、
日本人の関心の高さがうかがわれました。
 
この展示では、複製再現した青銅器の展示があり、
これは前から子供たちに見せたかったものなので
ありがたかったです。中国展にはなかったし。
 
というのも・・・。
私たちが見ている古代の青銅器は、当然ですが
1000年以上、土に埋まっていたものなので
サビて緑青をふいています。
「青」銅器という呼び名もここからきています。
 
しかーし!!
古代人が実際に使い、見ていた青銅器の色は
全っ然違います。
それは、黄金に近い輝きを放っていました
銅のお鍋の色です。
銅メダルの色です。
たまに財布の中にいる新品の10円玉の、
あの色なのです。

日本の銅鐸、銅剣、銅矛、銅鏡も、
中国・殷周時代の祭具や武器も
すべてぴっかぴかのブロンズでした。
 
だからこそ、鉄器をまだ知らない古代人は
自分は土器を使っていても、
神々を称える宗教儀式には
キラキラの貴重な青銅器を使っていたのです。

今年は古事記編纂からちょうど1300年!
ちまたの書店ではちょっとした古事記ブームなようです。
私も断片的にしか覚えていないので、
あらためて日本の神話をちゃんと知りたいと思っています。
お正月休みは古事記の世界にひたるかな。
 
PS:こんなサイトも見つけました↓