クリスマスの真実

世の中が一夜にしてお正月モードに切り替わった本日、
いかがお過ごしですか。
 
日本人がファーストフードのから揚げに殺到するふしぎな日々がやっと終わりました。
キリスト教国では、大切な聖なる夜にチキンなんか食べません。
(まったく食べないとはいいませんが、かなり少数派。)
ましてやファーストフードなんて・・・
アメリカ人が知ったらきっと大笑いです。
 
まあ、それが、日本人の日本人による日本人のための、クリスマスなのでしょう。クリスマスを恋人と過ごしたがるのもキリスト教国ではないからこそ。クリスチャンは家族と過ごします。
 
ちなみに欧米で定番のクリスマス・ディナーといえば、
ターキー(七面鳥)、ガチョウ、ラム(子羊)、ハムなど。
日本ではターキーやガチョウが手に入らないので、在日外国人が仕方なくチキンを代用したのが、日本式クリスマスの始まりです。  
 
えー。
今日はさらに夢を壊すお話。
キリスト(救世主)と呼ばれるイエスという男は
本当に12月25日に生まれたのでしょうか?
 
実のところ、2000年以上前に犯罪者として死刑になった大工の息子が、いったいいつ生まれたか、なんて誰も知りません。
 
キリスト教成立当時のローマ帝国では様々な宗教が共存していましたが、一神教は比較的珍しい存在でした。
特に人気の高かった一神教ミトラ教(ミトラス教)。
これは太陽神ミトラをあがめる宗教です。そして、
一年で一番、日が短い冬至を太陽神の誕生日として祝っていました。
そのころの冬至は12月25日ごろ。
キリスト教は、同じく一神教で既に信者の多かったこのミトラ教から、イエスの誕生日をもらったのです。
 
他にも、死と復活、パンとワインによる聖餐など、キリスト教の教義や伝統の中には
ミトラ教を真似た部分がたくさんあります。
 
そしてキリスト教が広まると、「太陽の日(Sunday)」は「主の日」
と呼ばれるようになりました。ゲルマン系の英語やドイツ語は変化しませんでしたが、ラテン系の言葉では日曜日を「主の日」と呼びます。
日曜日はイエスが復活した日でもあります。

冬至の日に太陽を称え、恋しがるのは日本人も同じ。
ゆず、かぼちゃなどの形や色は太陽を象徴しています。
 
冬至のころは朝もまだ暗く、夕方もすぐに日が落ちます。
人々はいつもより長くランプやろうそくを灯します。
これがクリスマス・イルミネーションの起源と考えられます。